オバマ大統領と森重昭さん | 麻衣オフィシャルブログ「うたうまい」Powered by Ameba

オバマ大統領と森重昭さん

歴史的な日、今日この2016年5月27日を私たちは一生胸に刻み続けると思います。

オバマ大統領の広島でのスピーチ後、抱擁を交わした男性、森重昭さんは、8歳の時自らも被爆し、その一方で40年に渡り12人の米兵捕虜が広島で日本人と同じように被爆して亡くなっていたという事実を追い続けました。

森さんに焦点を当てたドキュメンタリー映画「ペーパーランターン」をアメリカ人のバリー監督が去年撮影。今年完成し、先日、森さんも含め試写会が行われました。映画を通じ、この事実を知ったアメリカ政府が、直接森さんにコンタクトを取り、今日森さんは最前列でオバマ大統領のスピーチを聞き、直接話をされました。

私はこの映画のエンディングの作詞と歌唱を担当し、それまでこの事実を自分自身、まったく知らなかったこと、そして大半の日本人、アメリカ人は、また同じであろうことを改めて思い知り、「事実を知る」ことの大切さを噛み締めました。

日本人が14万人亡くなった中の、アメリカ人12人。森さんの歩んだ40年は、批判を受けながらの険しい道のりでした。全米50州を1人でまわり、米兵遺族を自らの足で探し出し、またある時は、12人の名前が刻まれた石碑を作るのに60万円もかかり、それを夜間のセキュリティの仕事をし、自ら建てたりと、人生を捧げてきました。

森さんも先ほどインタビューで、

「この訪問によって、どのくらい影響を与えられるか?」

という質問に。

「わからないねぇ。これからだから、、、」

とおっしゃっていました。正にこれは率直な森さんの気持ちで、これからの私たち戦争を知らない世代が、知っている事実をとにかく次世代に次世代にと伝えていかなくては意味がないのだと思います。

今回の森さんのセレモニーへのアメリカ政府からの招待は、12人の米兵の生き様を辿った森さんへのアメリカ側の感謝の表れではないでしょうか。私たちがオバマ大統領の訪問を、素直に嬉しいと思う気持ちと同じように。


このドキュメンタリーは、日本語字幕も付いていて、子供達も理解できます。是非、学校などでも上映してほしいです。そして、もちろん、この映画がテレビでも映画館でも上映されることも、強く願っています。


最後に、、


Barry Frechette監督、プロデューサーのPeter Grilliさん、音楽のChad Cannonさん、編集のMax Espositoさん、森さんの通訳として長年お手伝いをされている伊吹由歌子さん、そして、森さん夫妻に深い感謝の気持ちをお伝えします。


ちなみに、、、


森さんは、くしゃくしゃな笑顔をされる、お茶目で粋なおじいさまで、みなさんお会いしたら、すぐ好きになってしまうと思います!!





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↑今日のニューヨークタイムズの一面の写真になったそうです。