大変ご無沙汰しております!!皆様お元気でお過ごしのはず…ですよね??久しぶりのブログは、音楽以外の話題を取り上げようと思います。

先日私は新劇の老舗、演劇集団円の公演、ジョン・フォード作「~Tis Pity She's a Whore~あわれ 彼女は娼婦」を、観劇させて頂きました。実は正直新劇を見るのには抵抗がありました。何故なら洋物の戯曲はやはり原語で観劇したいという思いが強かったからだと思います。でも、年齢を経て、自分の中でも心境の変化があったせいか、日本人にしか作れない表現も大切にしなければならないのでは…という事に気づいてから、積極的に足を運ぶようになった気がします。

今回の作品はシェークスピアの戯曲上演回数から比べれば、日本で上演される回数的には少ない方なのでしょうか??この分野は余り詳しくないので良く解りませんが・・・・。でも、ジョン・フォードの戯曲は、シェークスピアの戯曲と同等の面白さがありましたね。でも、この作品を初めて観劇した私でも、面白いと感じたのは、脚本翻訳の小田島さん、俳優でこの作品が演出家デビューだった立川さん、そして出演者の面々、スタッフ、それぞれの方々の持つ最強の力を集結させた結果だったのではと思いました。

また、「あわれ~」の中で描かれる舞台はイタリア・パルマと言う事もあり、舞台セットを見る度、私がイタリアで研鑽を積んでいた頃に観た、城や修道院を思い起こさせ、とても懐かしい気持ちで一杯になりましたし、衣装も音楽の選曲も冴え渡っていたように感じました!!

この作品は4月30日まで、東京、田原町駅近郊のステージ円という会場で上演されるので、これから観劇される方の為にも、ここでの具体的なコメントは差し控えさせて頂きますが、この劇に関してどうしてもお伝えしたいのは、「この期間だけの上演はもったいない!!是非再演を検討して欲しい!!」という事です。事実、今回の公演のチケットは殆どの日にちが完売で、恐らくチケットを取りそびれた方もいらっしゃったのではと思いますし、良い舞台は、もっと認知される必要も有ると思いますので!!

という訳で、演劇集団円の皆様!!素敵な舞台を有難うございます!!そして劇団の益々の発展を心から祈って!!!

Vi mando i tanti baci!!! (皆様へ沢山の口づけを送ります!!)