ご挨拶が大変遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます!!皆様お元気でご活躍の事と存じます。そして、御陰様で1月12日に代官山ヒルサイドホールで開催されたHot Classic Concertシリーズの吉田恭子さんとのソプラノ・デュオ・コンサートは好評の中幕を閉じる事ができました!!今回の演奏会では、チェロの薄井信介君と共に新たな試みにも挑戦したコンサートでした。

チェロの音の響きは男性の声に近い楽器との事で、そのセクシーで深みのある響きを生かしてオペラの二重唱をソプラノとチェロ演奏でコラボしてみようという試みをしてみました。ソプラノの吉田さんとはモーツァルト作曲歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の第一幕の騎士ドン・ジョヴァンニが村娘ツェルリーナを誘惑する場面を薄井君にドン・ジョヴァンニ役としてチェロ演奏で演じてもらう為、彼に普段のキャラの殻を破って(?)色男になりきって演技をしてもらい(!)結果的には想像以上に面白い舞台が完成したように思いました。一方私とはラフマニノフ作曲「ヴォカリーズ」を切ない男女の語らいのようなイメージでソプラノ歌唱とチェロ演奏を交互に演奏する試みを致しました。実は今回私にとってヴォカリーズはこの演奏会が初披露という形になりました。この作品は実際はラフマニノフの歌曲集の中に収められている最後の作品と言う事だそうですが、単独でオーケストラ伴奏で演奏されるスタイルが良く知られている作品です。私も何れはこのヴォカリーズをオケ伴で歌えたらと思い、今後も大切に歌い続けていきたいと思いました。

素晴らしい仲間と共に演奏し、沢山の人達に演奏を聴いて貰える事は音楽を極めようと頑張る人にとっての最高の至福の時だと思います。どんな分野でもそうですが、「好き」という気持ちだけでは報われない試練が沢山有ります。でも、その試練を超えた時に味わえる至福を想像し努力を惜しまない事が目標の実現に繋がる事と信じています。次回何かしらの切欠で再び同じメンバーで演奏会を開催する時は、今回の演奏会以上のものを提供する事を信じて頑張ろうと思います。最後に、この演奏会に多大なご尽力を下さったR&Aの嶋田和夫さんと御来場下さった皆様に心から感謝申し上げます。それでは演奏会終了後に出演者全員で撮った写真を御覧下さい。
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さて、来月3日は同じ声楽家として活動する仲間と共に毎年恒例の演奏会を行います。入場無料の声楽コンサートです。私は今回ベッリーニの知られざる歌曲と大好きなヘンデル作曲歌劇「エジプトのジュリアス・シーザー」からアリアを歌わせて頂きます。場所は角筈区民ホール18時15分開演です。特に声楽勉強をされていらっしゃる方に沢山聴きにきて頂き、手厳しい批評をお願いしたく存じます。あくまでも私達の勉強の為の演奏会ですので、選曲も完全にアカデミックなものになります事をご了承下さい。沢山の皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

  I Fiori 声楽コンサート

  2月3日(日) 18時15分開演 18時(開場)
  角筈区民ホール(京王バス新宿駅 21番バス乗り場 新都心循環バス
         「パークハイアット東京前」下車徒歩1分  
  入場無料