皆様、大変ご無沙汰しておりました!!このブログを暫くお留守にしている間、ロンドンオリンピックも開幕し・・とあっという間に時が流れてしまいましたが…皆様お元気でお過ごしの事と存じます。ここ最近の私は、ブログでも宣伝しておりました演奏会の準備に追われていまして…なかなか更新出来ず…という訳で、事後報告になってしまいますが、先ずは先月15日に新潟文化祭の一環として行われた第10回卯の花音楽祭でのゲスト演奏の思い出を写真と共に綴っていこうと思います。最近俳優の三浦春馬さん出演のコマーシャル伊藤園のおーいお茶のBGMでも御馴染みの曲、「夏は来ぬ」の作曲者、小山作之助(1878~1927)は新潟県上越市大潟区の出身。そんな小山作之助さんを記念して始まったイベントが、「夏は来ぬ」の歌詞冒頭に出てくる~卯の花の匂う垣根に~に因んだ、卯の花音楽祭でした。実は私もソプラノの吉田さんも、この歌が大好きで、以前からお互い小山作之助の作品の事を色々と調べていたのですが、そんな調査の手掛かりの過程でお知り合いになりました方々がこの演奏会にお招き下さり、私達が出演する切欠になったのです。
そんな訳で演奏会本番前日現地入りした私と吉田さんは、卯の花音楽祭実行委員の堀川正紀さんのご案内で、小山作之助にゆかりの深い場所を色々巡らせて頂きました。その中には、小山作之助さんと関わりのある方の御子息の方がオーナーでいらっしゃる樹下美術館にもお伺い致しました。館内に展示されている絵画や美術品の美しさはもとより、なんといっても寛ぎスペースから見える庭の景色の美しさは時を忘れる位素敵でしたね。尚この場所は今でも色々なミュージシャンの方々がコンサートスペースとして活用されていらっしゃるそうですよ。

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樹下美術館を後にして小山作之助の生家等を巡り、お次にご案内下さった場所が少し高台にある大潟町中学校。そこの校庭内作之助記念庭園に設置されている胸像と説明版と石碑を拝見。因みにこの胸像、私の母校、東京藝術大学にも設置されておりました。大学の胸像の方が少し汚れておりますが・・(泣)此方の胸像の方がとても綺麗!!!きっと在校生の皆様が御掃除なさっていらっしゃるのかしら・・・。
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$∮Singing is My Life∮Satoyo Onishi Official Web Site-卯の花音楽祭

そして最後に、小山作之助さんが永久の眠りについている墓所へお参りに行きました。そのお墓の左隣には作之助の功績を偲んで建立された「長思碑」が有りました。その「長思碑」に刻まれている字体は作之助夫人マツ様によるものです。石碑に刻まれている文章冒頭の、「幼少志を立て帝都に上り楽に成る」というフレーズに、作之助の絶対音楽を生業としようという決心を強く感じましたね。
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作之助ゆかりの場所を巡ってみて大変驚いたのは、大潟区という場所が育む独特の自然でした。緑の森の景色と対照的で神秘的な海の風景…。北原白秋の「砂山」の詩にも登場する、「海は荒海向こうは佐渡よ」という情景が正に広がっておりました。流石に現在は工業化も進み、生前作之助が眺めていた景色とは随分変わってしまったかもしれませんが…。それでも今尚そうした光景が残っているというのは本当に嬉しいし、出来ればこの先もこの風景が残っていて欲しい!!そう強く願いましたね!!!尚、この日の作之助ゆかりの地を巡る観光はこれでおしまいでしたが、この後私達が宿泊した先の夕食も新潟の海の幸を沢山食べる事が出来!!!!大満足な一日でした!!!
さぁ!!!!それでは本番の話へ!!!(PARTⅡへ続く)