皆様、大変ご無沙汰しております。お元気でいらっしゃいますか??Duo Fioriの練習も残す所後僅か…来週は遂に名古屋で本番です!!!今日も吉田さんと練習を重ね、反省を重ね、頑張っております!!
そんな稽古の合間、年齢を経ても歌い続ける為の条件とはという話になっていきました。現在、私達のような歌手活動を主として生きていく人間にとっては、どんな仕事でも引き受け歌い続けていかなければなりません。そう、沢山の方々の前で歌声を披露出来る事でも大変有りがたい事です。でも、だからといって、自分自身の肉体に負担をかけてまで、歌うべきだろうか??その点で暫しジレンマが起こる事も有ります。演奏家なら誰しも自分自身の最高の演奏を届けたいという一心でステージ作りに励んでいる事でしょう。私もそうです。だからこそ、歌を歌う人は、自分の一番良い持ち声を生かした歌を歌いたい!!届けたいと願うのです!!でも、現実そういう訳にもいかない…。そして無理に無理を重ねて声を失う歌手も沢山居るのが現状です。でも、そこに屈服する事無く、自分自身の肉体を知り頑として若いうちから無理矢理歌唱レパートリーを広げず、発声メンテナンスを怠らない歌手は、還暦を過ぎても素晴らしい歌声を届ける事が出来るのです。私の尊敬するアーティストの一人、イタリアのソプラノ・リリコ・レッジェーロ、ルチアーナ・セッラさんもその中の一人です。

下記映像はロッシーニのオペラ「成り行き泥棒」からの超絶技巧アリアの映像です。


そして、モーツァルトのオペラ「魔笛」の夜の女王のアリアも!!!



更にルチアーナさんはとあるインタビューの中で、オペラ・レパートリーを発声テクニックをなおざらにした状態で広げていく今の若い歌手達の現状に苦言を呈していらっしゃいます。


今の時代には今の時代のスタイルがあるのでしょう…それは致し方ない現実。でも、神様から歌声というギフトを貰った以上、それを早く損なうのは悲しい事。自分の歌声を守り、維持していく事は大変な事だけれども、現実に屈せず頑張っていきたい!!!そう!!!大先輩歌手を見習って!!!!