「今日も可愛いね」

一言目がそれか。

「好きだよ」

君のそういう素直なトコが嫌い。

「俺を置いていくの?」

なんでそんな寂しそうな顔をするんだ。
君なんか居なくてもいいもの。
君なんかじゃない。
わかってる。
『私なんか』が正解。
君・・・・ヨシムラには私なんか居なくてもいいんだ。
わかってる。
私はこうやって捻くれた考えしかできない。
君は素直だ。
その気持ちを私は受け止められないんだ。
私なんかにはもったいないよ。

「だったらなんで僕に連絡をくれるの?」

それだ。
何故私は君に連絡をしてしまったのか。
自分でもわからない。
ただ、君に何も言わずにサヨナラするのはフェアじゃないと思ったんだ。

「そっか。行っちゃうんだね」
「うん」





『あのさ』





あぁ、いつもそう。
私はタイミングが悪い。

「お先にどうぞ」
「ヨシムラくんどうぞ」
「セトカさんどうぞ」
「うぐぐ」

たまにしか会わないのにドコか通じていて、

「なんかアレよね。私って本当にタイミング悪いわよね」
「何をいまさら」
「そうやって言われるとなんかムカつくわ」
「そんなことないよ、の方がいい?」
「そっちの方が腹立った」

一緒に居ると空気みたいな存在で、

「あのねヨシムラ」

存在しているのかわからないくらい自然体で、

「ちゃんと答えた事なかった気がしたからさ、今日は答える」

いつも私の事を好きだって言ってくれた。

「君の気持ち、私にはもったいない」

可愛いって言ってくれるのは君だけだった。

「もったいないってなんだよ」
「そのままの意味だよ」
「俺はセトカが好き、それのどこがもったいないんだよ」

卑屈な私。

「ヨシムラはもっと素直で可愛い女の子を好きになりなさい」
「いま目の前にいる女の子が好きだ」

君はなんで私を好きなの?

「はぁ・・・・」

私は君を、

「溜息ついたら幸せ逃げるぜ?」
「違うよ」

私は君を、

「溜息は飲み込んだ言葉が空気に返るんだよ」

私は君を、

「ふーん」

傷つける事しかできないんだ。

「セトカ」

たくさん傷つけた。

「はい」

今日も傷つけた。

「なんで敬語なんだよ」
「なんとなく」
「あのさ」
「なに」

君の笑顔が好きなのに。

「手つないでいい?」

何をしても笑ってくれていた、

「最後の思い出に」

君の優しさにつけこんで、

「はい」

ずっとずっと酷い事をしてきた。

「ごめんなさい」

君の手は温かかった。

「泣くなよ」

最後まで君は優しいんだね。

「男だろ?」

泣き顔で懸命に笑う君。

「変な顔」

これでいいんだ。

「うるさい」

これで良かったんだ。

「セトカ」
「なに?」
「俺も一緒に行っていい?」
「だめ」
「デスヨネー」

決心が鈍っちゃうから。

「ヨシムラ」
「はい」

今日が最期。

「ヨシムラ」
「なんだよ」

握る手に少しだけ力を込める。





「今までありがとう」





+終+





厨二のオリジナル小説出てきて、
それの改変版書きたくなっただけです。
見事に途中であきt心が折れました。
てへぺろ☆