この記事を読まれた方はきっと穏和な優しい人だと思います


右の頬を叩かれたら左の頬を差し出しなさい


これはイエス=キリストの名言です。この言葉は半分は真実であるが美しい虚構です。人間には

  行為の返報性の原理

という心理があります。これは

人に善い行いをすれば善い行いがかえってきて

悪い行いをすれば悪い行いが返ってきます

しかし、一部の人にはこの金言は当てはまりません



あなたはこのような経験はありませんか?


何も悪いことしていないのに

一部の人から故意に傷つく言葉を何度も言われた

皆の前で怒鳴り散らされた

馬鹿にされた

恥をかかされた

皮肉を言われた

一部の人には行為の返報性の原理は通じまないのです


あなたは 皮肉や当て擦りなどを受けた時、どんな態度を取っているでしょうか?


優しいあなたは波風を立てないように

私だけが我慢すれば周囲は上手くいくなど不機嫌な顔を見せずに「いい人」努めていませんか?

あなたはそれで不愉快な思いをひきずりませんか?


心当たりはないのに、不当な侮辱を受けた時

何も言い返さないとあなたは損をします

公衆の前での侮辱されても何の対処をしない人周りがどう思っているかというと


サムネイル

自分で原因つくっている


サムネイル

ダメな奴だから悪口を言われる


悪口を言われて当然の奴と周囲から見られてしまうのです

大学生の被験者たちに「電気ショックで苦しんでいる人」の映像を見せまる


A「この人は、実際に電気ショックを受けておらず、苦しむ演技をしている」

B  不当に電気ショックを受けている

C  「この人は、電機ショックを受ける代わりに30ドルの報酬を受け取っている」


この映像をみせた後被験者にA.B.Cはどれだけ魅力的か?という質問をしました

結果


Bが最も魅力がないと判断されました


人間は誰しもが「自分だけは安全でいたい、災難から逃れたい」という要求があります

何の理由もなく、理不尽なことは絶対に起こって欲しくない欲求があります


不幸には理由がある


ですから理不尽な理由で災難に遭う人をみると

「この人は能力的に劣っているからこそ、こんな目に遭うんだ」と考え だから自分だけは安全だと考える本能的なものがあります

AさんかBさんに「イジリ」ばかりしています。Bさんが何もいう返さず、ヘラヘラ笑っていると

周囲は「Bさんはそれをのぞんでいると考えてしまうのです


理不尽な扱いに我慢を続ければ寛大な人ではなくダメ人間と周囲は判断するのです

ですから、他人の悪口、意地悪に何の対処もしないでいるのは得策ではありません


  ウクライナを考えましょう


ウクライナがロシアの攻撃に対し無抵抗でいたらどうなるでしょう?

ロシアは「ウクライナは無抵抗だから‥」と侵略をやめてくれますか?

そんなはずありませんよね

悪口、意地悪にはウクライナのように抵抗しなくてはなりません


聖書では

雄弁は銀
沈黙は金なり  箴言

と記してありますが、実は原文には「時には 沈黙は金なり」と書いてあるのです

雄弁のほうが問題を解決できるのです

だから反撃しましょう


戦わなくては勝てない
進撃の巨人


これ以上傷つけられたくなければウクライナのようにゲリラ戦で戦いましょう

 

  5つの戦術

  1. 反射の戦術
  2. 分散の戦術
  3. 質問の戦術
  4. 延期の戦術
  5. フィードバックの戦術

 1.反射の戦術


即座に返して流れを変えましょう。相手の言葉を要約して返してあげます

相手の主張を否定も肯定もしていません

相手は自分の意見を聞いてくれる。感じ相手の苛立った気持ちをクールダウンして冷静に物事を考える効果があります

ゆっくり話し、相手の興奮をなだめましょう

相手のペースに巻き込まれないことです


 2.分散の戦術

相手の主張を小さく分散して最小限の範囲で小さな負けを宣言します

相手の主張の一部は認める

一部でも主張を認められれば

相手は嬉しくなり怒りの矛先を少しずつ和らげます

その隙に改善策の提案やもっともらしい言い訳を始めたりして活路を見出します勝ちを譲ったのですから、それ以上相手の言いなりになる必要はありません

自分の非は非として認めつつ、主張すべきはきちんと主張する

 3. 質問の戦術


  どうしてそう思うのですか?

  どんな時にそうかんじるんですか?

効果

  •  この人は話を聞いてくれる人だと好感が上がる
  • 積極的に話を聞き出すことにより解決の緒を見出す
  • 相手に考えさせることによって相手の勢いを削ぐことにより自分に話の主導権を持つ

 4.延期の戦術

相手の主張に対して即断はない


  今、ここで決められず すみません考えさせて下さい

  おっしゃることよくわかります。次の打ち合わせまで考えてもよろしいでしょうか

スポーツのタイムアウトのように「ストップ」をして、空気の流れを変え、戦況を立て直します

相手を急き立てたり威圧してくる人ほど 実は論理が破綻しています

自分の主張に自信がないからこそ、感情的に威圧的に力で乗り越えようとするのです


 5.フィードバックの戦術

相手の話し方を指摘します

  「あなたは今〇〇と言ったけど」

広い意味で相手の状態についてくちにだすこてで、相手に再任しさせるのです

「おっしゃることはわかりました」と肯定した後

「でもそんなキツい言い方しなくても」


ウクライナはなぜ大国ロシアに善戦できたのでしょうか?

EU、アメリカなどから共感を得て支援を受けたからです


共感

  アッシュの実験

心理学者アッシュはこんな実験を行いました

被験者の中に一人サクラをいれます


どの線が左の線と同じ長さか質問します

サクラがわざと全ての答えに間違えます

問題は簡単だから間違えるのは一人だけ

すると間違え続けた一人は孤立しました。最後は全員が間違えた人をバカにしました

次にアッシュはサクラを3人に増やしました。3人が間違え続けると

今度は全員が3人の意見に耳を傾けるようになったのです

共感者が3人以上いれば状況は一転するのです

ウクライナのように共感者をつくれば自分より遥かに強い敵にも対抗できなす

まとめ

相手を言いまかすわけではありません。他人に攻撃すれば必ず自分に返ってきます

大事なのは平和です。相手との関係を円滑にすることが目的です

  • 相手の主張を包み(話を聞く)
  • 共感をして相手の怒りを和らげる

参考