2020年9月3日にユニセフから、先進38か国の子どもを対象に行った子どもの幸福度調査の結果が公表されました。
その結果は、日本の子ども達は身体的健康は1位だったのですが、精神的健康は37位とワースト2位。精神的、身体的、学力・社会的スキル(27位)の3つの側面から見た総合順位は20位という結果でした(前回は6位)。
この結果は衝撃的なものであり、子ども達の姿を目の前に、とても悲しい気持ちになりました。
生活に満足しなくなる
自分に自信(価値)をもてなくなってしまう
なぜ日本の子ども達は、こんなに心の健康を損ねてしまうのか・・・
この幸福度調査で、2007年、2013年に引き続き、子どもの幸福度1位の国がオランダです。
ワークシェアリングが進み、働き方が多様である。
それに伴い、家族の時間が尊重される
自主性を大切にする幼児教育法
という子どもを取りまくオランダの文化・教育法があるといいます。
日本はというと・・・
働き方改革と言葉は先行していますが、なかなか追い付いていないのが現状です。
教育は一斉保育型、一斉学習の教育法が中心で行われていましたが、21世紀に求められる力の変化とともに、
アクティブラーニング(主体的で対話的で深い学び)へ舵を切る教育改革が始まりました。
心悦認定こども園で取り入れているピラミッドメソッド幼児教育法もオランダで生まれました。子どもの幸福感を育みながら、自主性を大切に自分で選択し決断する力を養うことを目指した教育法で、世界各国・日本各地に広がっています。
こども園でも、生活や遊びの中の自己選択・自己決定を大切にしています。0歳でも自分の意志で好きなモノ(おもちゃ)に手を伸ばす・・・好きな玩具を選ぶことから始まり、日々子ども達の意志(思い)を大切に保育しています。
そんな保育の中では、子ども達のすきや個性
がきらりと光ります。それが未来を支える子ども達の強みになってほしいと願っています。
園内研修でもくりかえし
「保育の根っこは安心・安全(保育者との愛着関係)」
「子どもの自己選択・自己決定を尊重する保育室」
「ワクワクする(楽しい!)が子どもの成長(学び)の源」
「生活・遊びの中にこそ発達がある」
「一人の人として尊重して対話することを大切にする」
保育者間で見直し、共通認識している日々です。
いつも子どもの育ちを見守る保育者の眼差しがあります
21世紀を生きていく子ども達には、
うまくいかないこともあるけど、それもひっくるめて自分もいいもんだ。幸せだな。と感じて生きていってほしいと願うばかりです。
子ども達自身の人生を自分の意志で切り開いていってほしいです