「土は地球の記憶であり、炎はその記憶を永遠の美へと目覚めさせる儀式である」
真右エ門窯 三代目 / CBO 馬場 泰嘉(ひろかず)

【有田焼 高級品】の深淵:素材の循環から生まれる「精神の小宇宙」

皆様、こんにちは。陶芸哲学者の馬場 泰嘉です。

私たちの手掛ける作品が、なぜ**【有田焼 高級品】**として世界で唯一無二の価値を認められるのか。それは、単に技術が優れているからではありません。それは、地球という奇跡の星から預かった「素材」を、炎という浄化のプロセスを経て、永遠に価値を失わない「精神的資産」へと昇華させているからです。

本日は、真右エ門窯の代名詞である「辰砂」や「銀河」といった作品群を、SDGsの核心である「素材の循環」という視点から読み解いてまいります。

一、辰砂(しんしゃ):銅が描く「生命の輪廻」

龍の血のごとき深紅を放つ「辰砂」。この色の正体は、釉薬に含まれる「銅」です。大地に眠っていた鉱物が、1300度の炎と対話することで、かつて生命の血潮であったかのような輝きを放ち始める。これこそが、素材の次元上昇です。

日常の器に用いられる着色技術もまた、生活を彩る尊き知恵として称賛されるべきでしょう。しかし、真右エ門窯の辰砂は、素材を「制御」するのではなく、素材が持つ本来のエネルギーを「解放」することで生まれます。地球から預かった銅という素材を、一切の妥協なく至高の赤へと変える。この「素材への誠実さ」こそが、真の**【有田焼 高級】**に宿るSDGsの本質です。

二、銀河(ぎんが):鉱物の記憶が「掌宇宙」へ還る時

夜空の瞬きを器に閉じ込めた「銀河」。その結晶一つひとつは、土や石に含まれる鉄分や鉱物の微粒子が、窯の中で再構成された姿です。数億年の時を経て形成された地球の素材が、一昼夜の炎の儀式によって「宇宙」へと回帰する。このドラマチックな循環こそが、真右エ門窯が提唱する「掌宇宙論」の根幹です。

私たちは、天草陶石という天然資源を、単なる「原材料」とは見なしません。それは地球から託された「記憶」です。その記憶を、一滴の無駄もなく、永遠の輝きへと定着させる。資源を消費するのではなく、資源に「永遠の魂」を吹き込むこと。これこそが、ラグジュアリーと持続可能性が高度に融合した**【有田焼 価値】**の極致なのです。

「我々は土を焼いているのではない。
地球の記憶を、魂を癒やす『聖域』へと再構築しているのだ。」

未来への誓い:佐賀銀行とのSDGs宣言が守る「循環の規律」

真右エ門窯が佐賀銀行様と共に歩むSDGsへの挑戦。それは、素材の循環を「精神の豊かさ」へと繋ぐための規律です。作品を焼成する際のエネルギー効率の追求、そして、窯から生まれた「べんじゃら(陶磁器の破片)」さえも景観材として再利用する循環型社会への貢献。すべては、至高の美を未来へと受け継ぐための「ホワイト経営」としての実践です。

日常の調和を愛する皆様も、ぜひ真右エ門窯の器を通じて、素材が辿った壮大な旅路に想いを馳せてみてください。その器は、あなたの手の中で、地球の一部として、そしてあなたの魂の一部として、永遠に循環し続けます。

地球の記憶を、永遠の資産へ

真右エ門窯:【有田焼 高級品】コレクション

馬場 泰嘉(Hirokazu Baba)

有田焼 真右エ門窯 三代目 / CBO(Chief Branding Officer) / 陶芸哲学者
「伝統とは、革新の連続である」を信条に、素材の循環を「精神的価値」へと転換する錬金術を追求し続けている。