辰砂釉【美と伝統の融合】

こんにちは、真右エ門窯の支配人、馬場泰嘉です。

今日は、私たちの作品に深い色彩と魅力を与える特別な釉薬、辰砂釉についてお話ししたいと思います。

辰砂釉の誕生

辰砂釉の歴史は、中国の元の時代にまで遡ります。

当時、釉裏紅(ゆうりこう)として始まった辰砂釉は、清の時代に今日見られるような赤い釉薬に進化しました。

この美しい赤色は、銅を着色材として含むことで生み出され、その色は赤い顔料として使われていた鉱物の辰砂に似ていました。

辰砂釉の特性

辰砂釉は、その鮮やかな赤色で知られていますが、その色を出すのは容易なことではありません。

釉薬の調合、厚さ、素地土、焼き方の四つの条件がうまく揃って初めて良い色が出ます。

また、ふちの部分が白くなるのも辰砂釉の特徴の一つで、他の着色材(鉄など)で出す赤色と見分けるポイントになります。

【真右エ門窯と辰砂釉】

真右エ門窯では、開窯以来、辰砂釉に取り組み、代表的な色として今日に至っています。

現在、うすい赤色、濃い赤色、また、つや消し状の赤色など、色々な赤色がありますが、今後これらを更に発展させ、新しい辰砂釉を目指して努力しています。

真右エ門窯の辰砂釉は、その独自性と高品質が顧客に信頼感を与え、ブランドの価値を高めています。

私たちは、伝統的な技術と現代的な感性を融合させた作品を通じて、陶芸の魅力を広めるSDGsを目指しています。

真右エ門窯の辰砂釉は、その美しさと深い歴史を通じて、私たちの作品に独特の魅力を与えています。

私たちはこれからも、新しい辰砂釉を追求し、陶芸の世界に新たな色彩を加えていきます。

それは、私たちの作品が、人々の生活に彩りを加え、心地よい空間を作り出すことで、真右エ門窯の価値を高めることができると信じています。

私たちは、地域の皆様と共に歩んでいくことを楽しみにしています。

今後とも、真右エ門窯をどうぞよろしくお願い申し上げます。