Netflixで配信が始まった、役所広司主演の『俺のことなんか言ってた?』を観ました。面白かった~!
大物俳優が「誰も自分を知らない世界に行きたい」と願ったら、本当に99%の人が自分を知らない世界になってしまった。
まず、この設定が面白いんですよね。
有名人なら、一度くらい誰にも知られず自由に暮らしてみたいと思うことがあるのかもしれません。
でも、いざ本当に誰も自分を知らなくなったら?
これまで当たり前だった名声も、周囲からの特別扱いもなくなってしまうのです。
人生は何度でもやり直せるけれど……
この作品、単純な人生やり直しドラマではありません。
主人公の高瀬川は、俳優としての人生を何度もやり直すことになります。
ところが、チャンスをもらったからといって、必ずしもうまくいくわけではない。
むしろ、成功したことで新たな失敗を招いてしまう。
人間って、そう簡単には変われないものなのかもしれません。
そして、この物語を観ていて気になったのが「承認欲求」です。
人から認められたいという気持ちは、努力する原動力にもなるけれど、時には自分を破滅させる原因にもなる。
そんな、いい承認欲求と悪い承認欲求が交差するところが面白かったです。
ラストの「俺のことなんか言ってた?」の意味
そして、最後のセリフがタイトルの「俺のことなんか言ってた?」。
これを聞いたとき、私は思わず、
「ちょっと待て! 結局最後も承認欲求か!」と思ってしまいました(笑)
でも、よく考えてみると、最初の高瀬川(役所広司)とはずいぶん違っているんですよね。
同じように人からの評価を気にしていても、その意味が変わっている。
ここが、この作品のいちばん面白いところなのかもしれません。
役者は再生可能なペットボトル?
劇中には、俳優を「再生可能なペットボトル」に例える、ちょっと変わったセリフも登場します。
これがまた、物語全体のテーマにつながっているんです。
何度も役者人生をやり直してきた主人公が、最後にたどり着いた答えとは?
このあたりを考え始めると、なかなか奥が深い作品でした。
ちなみに、生瀬勝久、小日向文世、古田新太など、ちょっとした役にも有名俳優が登場します。
無駄に豪華なキャスティングも見どころです(笑)
ラストの意味や、主人公が3度の役者人生で何を手に入れたのかについて、WordPressの『ひとり映画座談会』でじっくり考察しました。
▼『俺のことなんか言ってた?』ネタバレ感想・考察はこちら
ネタバレを含みますので、視聴後にぜひどうぞ!
『俺のこと、なんか言ってた?』のシナリオブックも発売!
この作品、宮藤官九郎さんによるオリジナル脚本なのですが、完全版シナリオブックも発売されます。
ドラマ全8話の脚本はもちろん、ラストに登場する劇中劇『誰も知らない大物俳優』まで収録されているそうです。
私は特に、あの舞台で語られた「役者とは再生可能なペットボトル」という言葉が印象に残っています。
映像で観るのと、文字でじっくり読むのとでは、また違った発見があるかもしれませんね。
宮藤官九郎さんと磯山晶さんの対談も収録されているので、制作の裏側にも興味があります。
ドラマを観て面白かった方には、気になる一冊だと思います。
▼『俺のこと、なんか言ってた?』完全版シナリオブック
※電子書籍と本があります。
