毎週金曜日の朝日新聞夕刊に、全国映画動員ランキングが掲載されます。

映画は劇場の大きなスクリーンで、大勢の観客と楽しさを共有したい。

好きな映画の事について語ります。

【全国映画動員ランキング】

2023年5月第4週の全国映画動員ランキングは御覧の通り。

 <全国映画動員ランキング(6月2日の朝日新聞より)>  

 

★第5「劇場版TOKYO MER -走る緊急救命室-

最近、劇場版と謳う映画に入場料を払うほど面白い作品に当たりませんでしたが、オペ室搭載の大型車両で事故や災害現場に駆けつける救命医療チームの活躍を描いた「劇場版TOKYO MER -走る緊急救命室-」は、さすが劇場版と思わせる良い出来でした。

冒頭、空港で起きた航空機炎上事故の救助活動では、治療・搬送にあたるTOKYO MERメンバーの活動を手際よく見せます。医療チームは危機一髪で飛行機爆発から逃れて死者0。

 

次は

メインの横浜ランドマークタワーで起こる大規模な爆発事故。

犯人が各階にガソリンを置いていたため爆発は連鎖し、炎と煙で救助ヘリも建物に近づけない。

 

大規模災害の救助活動で新しく創設した「YOKOHAMA MER」と、「TOKYO MER」との対立。

いち早く現場に向かうべきと主張する東京都知事(石田ゆり子)直轄の救命医療チーム「TOKYO MER」喜多見チーフ(鈴木亮平)。

喜多見:「待っているだけじゃ、救えない命がある」

 

しかし、YOKOHAMA MER」の鴨居チーフ(杏)は「安全な場所で待っていなくては、救える命も救えなくなる」と真逆の信念で激突する。

鴨居:「安全な場所で待っていなくては、救える命も救えなくなる」

 

循環器外科医の弦巻比奈(中条あやみ)たちが運んでいた患者が急変。途中でオペをするが患者の出血が止まらず絶体絶命と諦めかけた、その時・・・

 

喜多見チーフの妻・千晶(仲里依紗)と、看護師の夏梅(菜々緒)もタワーに取り残され、千晶は妊娠後期で早産のリスクを抱えていた。

危険な場所に駆けつける救命医療チームの活躍を描いた「劇場版TOKYO MER -走る緊急救命室-」。

脚本はTVシリーズも手掛けた黒岩勉、監督は「半沢直樹」(2020年)、「天国と地獄〜サイコな2人〜」(2021年)の松木彩。

彼らの使命はただ一つ…「死者を一人も出さないこと」。

お薦めです。

 

2023年製作/128分/配給:東宝

文中、敬称略としました。ご容赦ください。