1920年のイギリス領のインド、英国軍の過酷な統治が行われていた時代。
英国軍に拉致された少女を救うため立ち上がった野生的なヒーローのコムラム・ビーム(N・T・ラーマ・ラオ・Jr.)と、インド帝国警察で内なる怒りを燃やす男ラーマ・ラージュ(ラーム・チャラン)。
2022年製作のアクションエンタテインメント・インド映画「RRR」(アールアールアール)は、あっという間の3時間(179分)、お薦めです。
英国軍のスコット・バクストン(レイ・スティーブンソン)と妻のキャサリン(アリソン・ドゥーディ)は、芸術の才能を持つゴンド族の少女マリを拉致します。
森の村を守ってきた野生的なヒーロー・ビームは少女の奪還に立ち上がる。
<コムラム・ビーム役のN・T・ラーマ・ラオ・Jr.>
デリー近郊では、独立運動家の釈放を求めるデモ隊を鎮圧するインド帝国警察官のラーマが奮闘していた。
<ラーマ・ラージュ役のラーム・チャラン>
ある事件をきっかけに、ビームとラーマは出会い、意気投合して親友になりますが、非情にも敵対せねばならぬ立場で壮絶な戦いへと身を投じることになります。
友情と信念の葛藤。
ポスターのキャッチコピーの通り、彼らが選ぶのは友情か、それとも使命か?
タイトルの「RRR」は、は蜂起(RISE)、咆哮(ROAR)、反乱(REVOLT)の頭文字のようです。
<N・T・ラーマ・ラオ・Jr.とラーム・チャラン>
物語は実在の独立運動指導者を主人公としたフィクションで、監督・脚本のS・S・ラージャマウリが英国植民地時代のインドを舞台に、VFXを駆使したアクションのつるべ打ちと、迫力のダンスシーンを豪快に描いています。
製作費55億ルピーに対して興行収入は120億ルピー以上を記録する成功を収め、日本公開でもインド映画で最も高い興行収入を記録した「ムトゥ 踊るマハラジャ」(1995年)の記録を塗り替えたようです。
2023年1月10日ロサンゼルスで開催されたアカデミー賞の前哨戦と言われる「第80回 ゴールデングローブ賞」で主人公が歌う「Naatu Naatu」が最優秀主題歌賞を受賞、迫力のダンスシーンとともに心に残ります。
最優秀非英語映画賞にもノミネートされています。
2023年3月12日にハリウッドで授賞式が行われる「第95回 アカデミー賞」の歌曲賞にも「Naatu Naatu」がノミネート。
2023年3月10日に授賞式が行われる予定の「第46回 日本アカデミー賞」の最優秀外国作品賞に「RRR」がノミネートされています。
2023年2月9日現在、全国公開中。
私はイオンシネマ市川妙典で鑑賞しました。
<イオンシネマ市川妙典>
「RRR」の映画館(上映館)☟
https://eiga.com/movie/96903/theater/