仮設の街、三ツ瀬の旅館「天間荘」は“あの世とこの世”の間にある

臨死状態の魂が、天に昇るか地上に戻るかを決めるまでの間を過ごす宿。

震災で一瞬にして亡くなった魂があまりに多かったので、天界の門番は、天界と地上の間に三ツ瀬の街仮設し、人々はいつも通りに生活している。

東日本大震災がテーマでもあるヒューマンファンタジー映画。

漫画家・高橋ツトム原作の「天間荘の三姉妹(スカイハイ)」実写映画化。

現世ではない、天界と地上の間にある街、三ツ瀬の天間荘は、若女将のぞみ(大島優子)、その妹かなえ(門脇麦)、二人の母親で大女将の恵子(寺島しのぶ)が切り盛りしている。

 

ある日、魂を天間荘にいざなう天界の門番イズコ(柴咲コウ)が、交通事故で臨死状態のたまえ(のん)を連れて、天間荘を訪れる。

<たまえ(のん)と天間荘の玄関>

 

イズコはたまえに、現世へ戻って生きるか、天界へ旅立つか、魂の決断ができるまで天間荘で過ごすよう話す。

<天界の門番イズコ(柴咲コウ)>

イズコ:「天間荘で魂の疲れを癒して 肉体に戻るか そのまま天界に旅立つのか 決めたらいいわ」

 

たまえは天間荘の、のぞみとかなえの腹違いの妹であった。

たまえは天間荘に客として泊まるのではなく、働かせてほしいと申し出る。

<たまえ(のん)>

 

のぞみと妹のかなえは、異母妹のたまえを、温かく迎い入れる。

 

大女将の恵子は、たまえに厳しい言葉をかけるが、未来の事を思ってであり、人情深い。

<のぞみ、かなえの母親で大女将の恵子(寺島しのぶ)>

 

天間荘で働き始めた、たまえ。

のぞみ(大島優子)、かなえ(門脇麦)、たまえ(のん)

 

天間荘の客で、気難しい性格の財前玲子(三田佳子)。

臨死状態で1ヶ月も天間荘に滞在しており、天真爛漫なたまえを気に入る。

天間荘の宿泊客・財前玲子(三田佳子)>

 

臨死状態で天間荘にやって来た人間不信の芦崎優那(山谷花純)は、たまえを友達として慕う。

<天間荘にやって来た芦崎優那(山谷花純)>

 

<たまえ(のん)と芦崎優那(山谷花純)>

 

三ツ瀬の住人は、自分たちは既に死んでおり、魂だという事に気付いていないようだ。

三ツ瀬にいる者は、自分の意思で天界に行く事を決める事が出来る。

<三ツ瀬水族館の館長(平山浩行)>

 

 

天界と地上の間にある街、三ツ瀬水族館で、イルカのトレーナーとして働くかなえ。

<かなえ(門脇麦)>

たまえも一緒に水族館のイルカのトレーナーとして働くことに。

 

<たまえ(のん)>

イルカのショーは見応えあります。

 

その他キャストは、高良健吾、萩原利久、柳葉敏郎、中村雅俊など。

カメオ出演として、とよた真帆、大島蓉子、鈴木裕樹、高橋ジョージ、つのだ☆ひろ等が顔を揃えた。

 

アニメ「この世界の片隅に」(2016年)のプロデューサー・真木太郎が製作に関わっている。

「あずみ」「スカイハイ(劇場版)」「ゴジラFINAL WARS」など、アクション映画のイメージが強い北村龍平(監督)が、人々の魂に挑戦する異色作。

<左奥は大女将の恵子の夫役・永瀬正敏>

 

天界と地上の間にある街、三ツ瀬の住人は、なぜこの世界にいるのか?

天間荘の役割とは何か?

たまえにも決断の時が近づく。

劇場で本編をご覧ください。

 

 

イオンシネマ千葉ニュータウンで鑑賞。

平日午後(11月7日16:35の回)のせいか、168席あるスクリーンに我々夫婦二人だけで貸し切り気分。

勿体なく思いました。

2022年製作/カラー・シネスコ5.1ch/150分/配給:東映

 

文中、敬称略としました。ご容赦ください。