6月22日の朝日新聞に、映画監督・岩内克己(いわうち・かつき)氏の訃報が載りました。
岩内監督は加山雄三の若大将シリーズを6本演出しています。
中でも私は、昭和40年公開の第6弾「エレキの若大将」が一番好きです。
挿入歌は加山の代表曲「君といつまでも」「夜空の星」。
青大将・田中邦衛の快演が絶好調、加山夫人の“松本めぐみ”も出ています。
DVD化されており、お薦めです。
<「エレキの若大将」ポスター>
<寺内タケシと加山雄三「エレキの若大将」より>
<松本めぐみ>
加山雄三(85歳)は、9月でコンサート活動から引退することが報じられています。
体調が悪化した訳ではなく、「まだ歌えるうちにやめたい 最後までいつも通り歌う」とのコメントが寄せられています。
芸能活動は続行されるようなので、まだまだ我らの“若大将”でいて下さい。
川口松太郎の原作「人魚」を映画化した、浜美枝の全裸水泳シーンが話題の岩内監督意欲作「砂の香り」(昭和43年)も忘れ難い。
共演は中山仁。
<「砂の香り」ポスター>
<「砂の香り」スチール写真>
笹沢左保原作の「六本木心中」を映画化した岩内監督のデビュー作で、異色の青春映画と言われる「六本木の夜・愛して愛して」は、観る機会がありませんでした。
岩内克己監督は、ラブストーリー、サスペンス、音楽、青春映画など、幅広いジャンルで活躍。俳優の勉強会などにも協力を惜しまず、人望が厚いと聞きました。6月18日、心不全で死去。96歳。ご冥福をお祈りいたします。
懐かしい映画人の逝去の報に接し、寂しい思いが募るシニア世代です。
<映画監督・岩内克己>
文中、敬称略としました。ご容赦ください。