待望の新作映画「燃えよ剣」が10月15日、コロナ禍で1年以上の延期を経て公開。

新選組副長・土方歳三の生涯を描いた司馬遼太郎のベストセラー歴史小説。

土方歳三岡田准一、近藤勇に鈴木亮平、沖田総司に山田涼介、芹沢鴨に伊藤英明など、魅力的なキャストが揃いました。

女優陣は土方と恋に落ちるお雪に柴咲コウ、沖田に思いを寄せる芸奴・糸里阿部純子

監督(脚本も)は「関ヶ原」(2017年)の原田眞人で、土方歳三の武州多摩の“試衛館”時代から、箱館で戦死するまでを、ダイナミックに映像化しています。

           <山田涼介  岡田准一>

  

特に、時に粗暴な行為を働く局長・芹沢鴨(伊藤英明)との確執、土方を介抱し恋に落ちるお雪(柴咲コウ)の慕情、池田屋での殺陣アクションが出色で、見応えがありました。

                           <山田涼介  伊藤英明>

 

                                      <柴咲コウ>

 

徳川慶喜(山田裕貴)、会津藩藩主・松平容保(尾上右近)、土佐の岡田以蔵(村上虹郎)のフレッシュなキャストにも注目。

                     <尾上右近  山田裕貴>

 

                            <村上虹郎>

 

願わくば、もう少し長尺で、新選組各隊士の逸話や、沖田と芸奴・糸里(阿部純子 ファンです)とのふれ合いなども、原田演出で堪能したかった。

                    <阿部純子>

 

『天然理心流の試衛館~新選組結成~芹沢鴨暗殺~池田屋騒動~蛤御門の変~油小路の決闘~大政奉還~鳥羽・伏見の戦い~近藤勇と流山の別れ~沖田総司の病死~五稜郭~土方歳三箱館で戦死』などの有名エピソードを約2時間30分に詰め込みダイジェスト風に感じましたが、終始一貫した骨太なタッチの演出は健在で、ダイナミックな殺陣アクションと、7,1Ch音響が大スクリーンから伝わり、楽しめました。

シニア世代からのお薦めです。

 

2021年/カラーワイド148分/配給:東宝、アスミック・エース

2021年10月16日イオンシネマ千葉ニュータウンで鑑賞

 

「燃えよ剣」公式サイト

https://moeyoken-movie.com/

 

私が新選組に興味を持ったのは、NET(現テレビ朝日)で放送された、56年も前のTV映画「新選組血風録」(1965年)です。

「新選組血風録」は「燃えよ剣」と同じ、司馬遼太郎の原作で全26話のモノクロ作品。

新選組各隊士にスポットを当てた結束信二の脚本が秀逸。監督は東映時代劇で活躍した河野寿一と佐々木康。土方歳三に栗塚旭、近藤勇に舟橋元、沖田総司に島田順司。第1回ゲストは嵐寛寿郎と丘さとみでした。箱館戦争での土方の死までを描いています。

DVDも発売(レンタル有)されており、今でも根強い人気があります。

シニア世代からのお薦めです。

   <土方歳三(栗塚旭)と沖田総司(島田順司)>

《参考》

2010年6月4日「新選組血風録」に関する記事をアメブロに投稿しました。併せて参照ください。

<お宝DVD 新選組血風録(昭和40年製作)>

https://ameblo.jp/sinekon/entry-10554013741.html?frm=theme