“ボギー”の愛称、クールでダンディなハンフリー・ボガート。

眩いばかりに美しいイングリッド・バーグマン

メロドラマの中に名曲とスリルと粋なセリフ。

映画「カサブランカ」(1942年)は、若い人にも観ていただきたいアメリカ映画の名作。

第16回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞の3部門を受賞。

今は昔、「カサブランカ」にオマケがいっぱい付いた、豪華レーザーディスクBOXが発売されたので、早速購入しました。

レーザーディスクのセット内容は 下差し

 

オマケの目玉は、「カサブランカ」LDカラーバージョン本編。

 

スチール写真満載の228ページに亘るアメリカ直輸入の

豪華ピクチャーブック

 

「カサブランカ」も、製作当時はプログラムピクチャーの1本だったようです。

レンタルDVD(モノクロ版)出ています。

おうち時間、何回も観たくなる、懐かしの名作鑑賞をお薦めします。

 

本日は、原版(モノクロ)と、コンピューター・デジタル画像処理によるカラーライズ版との比較画像を投稿します。

 

ワーナー・ブラザース(配給)ロゴマーク。

主演:ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン

    ポール・ヘンリード

 

ドイツの管理下に置かれた1941年の仏領モロッコの都市“カサブランカ”は、自由を求めて渡米しようとする人々で溢れていた。

ナイトクラブを経営するリック(ハンフリー・ボガート)は、闇屋のウーガーテ(個性派俳優・ピーター・ローレ)から渡米に必要な通行証を一時預かるが、ウーガーテは逮捕されてしまい、通行証はリックの手に渡る。

<リック(ハンフリー・ボガート)>

 

<リックの店 ピアノ奏者で歌手のサム(ドーリー・ウィルソン)>

 

<右・闇屋のウーガーテ(ピーター・ローレ)>

 

リックの店に、反ナチス活動家の指導者ラズロ(ポール・ヘンリード)と妻のイルザ(イングリッド・バーグマン)が、ウーガーテから通行証を買うために現れる。

<ラズロ(ポール・ヘンリード)と妻のイルザ(イングリッド・バーグマン)>

 

リックは、かつてパリでイルザと深く愛し合ったが、イルザは理由も告げずにリックのもとを去った

 

偶然、ラズロとリックの店を訪れたイルザは、昔なじみのサムに、リックとの思い出の曲「時の過ぎゆくままに」をリクエストする。

<イルザ(イングリッド・バーグマン)>

 

店でイルザと会ったリックは、その夜、イルザとの楽しかったパリでの思い出が甦り、過去の思い出に苦しむ。

 

名意訳「君の瞳に乾杯」の英語の原文は

「Here's looking at you, kid.」。

この映画史に残る日本語を生み出したのは翻訳家・高瀬鎮夫であると言われている。

 

イルザは、理由も告げずに置手紙を残して、リックのもとを去った。

リックとサムは、雨降る駅に呆然と立ちつくす。

 

リックが、過去の思い出に苦しんでいると、イルザが現れる。

 

 

 

ラズロとイルザは、カサブランカから渡米するチャンスをうかがっていた。

 

フランス警察のルノー署長(クロード・レインズ)はラズロには関わるなとリックに釘を指す。

現地司令官であるドイツ空軍のシュトラッサー少佐(コンラート・ファイト)は、ラズロを市内に閉じ込める。

<ユーモアたっぷりなフランス警察のルノー署長(クロード・レインズ)は名演技>

 

<左・ドイツ空軍のシュトラッサー少佐(コンラート・ファイト)>

 

リックの店でフランス国歌が流れると、目に涙をためて「フランス万歳」と叫ぶイヴォンヌ(マデリーン・ルボー)

<イヴォンヌ(マデリーン・ルボー)>

 

イルザは、リックに通行証を譲り受けたいと必死に協力を要請し、渡そうとしないリックに銃口さえ向けるが、引き金を引くことが出来ない。

 

 

 

 

 

リックはルノー署長を脅して、飛行場に案内させる。

 

ラストシーンより・・・

 

<シュトラッサー少佐(コンラート・ファイト)>

悪役、シュトラッサー少佐を演じるコンラート・ファイトは、実生活ではナチス・ドイツに抵抗し、アメリカにやってきたドイツの名優です。

 

 

レーザーディスクの解説書によると

『イルザが夫のラズロと去るか、リックと去るかが決まらず、監督のマイケル・カーチスは、エンディングがどうなるか決まらないまま、撮影を開始』

 

『クランクアップしてから、曲を一部変えようという意見が出たが、そうなると撮り直しの部分があり、すでにバーグマンは次回作「誰がために鐘は鳴る」のために髪を短くカットしていたので見合わせる事になった。』との事です。

 

フランス領モロッコのカサブランカを舞台に、かつて深く愛し合った末に別れた男女の思いがけない再会と愛の再燃は、今観ても新鮮さを失っていない。

 

<「カサブランカ」ポスター>

 

レーザーディスクのオマケ。

<モノクロ・スチール写真>

 

 

<オリジナルブックレット32ページの一部>

 

<卓上カレンダー>

 

<カサブランカのレーザーディスクは“シナリオ・ディスク”です>

 

「カサブランカ」をパクった日活映画「夜霧よ今夜も有難う」(昭和42年・江崎実生監督)も必見。

ストーリーから、登場人物設定まで殆ど同じ。見比べるのも面白い。

ハンフリー・ボガート=石原裕次郎

イングリッド・バーグマン=浅丘ルリ子

ポール・ヘンリード=二谷英明

浜口庫之助が作詞作曲した主題歌「夜霧よ今夜も有難う」もヒットし、裕次郎の代表的の1曲となっている。

 

DVDで旧作が手軽に観られる時代が来るなんて、想像もつかず、古いモノクロのTV映画は使い道が無いと処分されていた時期があったようで残念です。

 

旧作モノクロ映画のコンピューターによるカラー化は、特にアメリカで盛んに行われています。

カラー化への問題は賛否両論ありますが、デジタル画像処理の発達で、古い画像がクオリティ高く、綺麗に甦る事は嬉しい事です。

日本では、特撮TV映画「ウルトラQ」がカラーライズされています。

 

史上最大の作戦」(1962年)のカラーライズ版DVD発売はあるでしょうか?

昔、VHSでカラー版の発売がありました。

<「史上最大の作戦」(1962年)のVHSカラーライズ版>