「東映キネマ旬報」(無料冊子)の創刊は2006年11月ですから、もう14年も前になります。
東映の封切館ロビーで無料配布していました。
東映DVD販促用に創刊された気もしますが、毎回テーマを決めて東映映画スターの紹介、インタビュー、懐かしいポスター、DVD紹介記事など15ページで内容・情報が充実しており、往年の東映映画ファンにとって楽しい冊子です。
写真挿入の文字は、細かくて判読できません。また、敬称略と致しました。ご了承ください。
写真を観ながらご一緒に、表紙を観るだけでも楽しくなります。
<vol.1>
創刊号は映画黄金時代に東映城と言われた「時代劇特集」です。
片岡千恵蔵、市川右太衛門などの大スターも素敵ですが、私は大友柳太朗、近衛十四郎のファンでした。
特に、近衛十四郎の豪快でダイナミックな太刀さばきは魅力的で、大友柳太朗と共演した「十兵衛暗殺剣」(1964年・倉田準二監督)のラストは時代劇史に残る迫真の対決シーンだと思います。
近衛のご子息、松方弘樹も殺陣が上手い俳優さんでした。
<vol.2>
vol.2は鶴田浩二、高倉健が活躍した「任侠映画特集」。
私の御贔屓は藤純子です。「緋牡丹博徒 お竜参上」(1970年・加藤泰監督)の藤純子と菅原文太との雪の今戸橋のシーンが心に残ります。
<vol.3>
vol.3は天才女優「美空ひばり特集」です。
美空ひばりの残した映画165本のうち、東映映画は93本におよぶそうで、時代劇、現代劇を問わず、幅広いジャンルで楽しませて頂きました。
私が東映キネマ旬報の「DVD化してほしいこの1本」というコラムに投稿した原稿が掲載された事もあり、大事に保存しています。
登録して毎号「東映キネマ旬報」を郵送戴いていたのですが、
vol.14(2010年3月)を以って届かなくなり、残念に思っています。
「DVD化してほしいこの1本」で希望した作品が2017年、ついにDVD-BOXで発売されました。
<vol.4>
vol.4は「戦記映画特集」ですが、記事紹介はこれからの季節に相応しい怪談映画特集を入れました。
特に新東宝映画で、この手の実績を上げていた石川義寛監督「怪猫呪いの沼」(1968年・石川義寛監督)の連続ショックシーンは見事です。
<vol.5>
vol.5の「ザ・チャンバラ特集」は往年の時代劇監督特集が嬉しい。
「大菩薩峠3部作」(1957~59年)、「宮本武蔵5部作」(1961~65年)の内田吐夢監督作品は名作です。
20代の頃「宮本武蔵5部作」を新宿東映のオールナイト上映で観ました。真夜中でしたが、大勢の観客で席が埋まっていました。
<vol.6 ~vol.13>
表紙を観るだけでも楽しくなります。
<vol.14>
今回最後の掲載号です。
前出の通り、登録して毎号「東映キネマ旬報」を郵送戴いていたのですが、vol.14(2010年3月)を以って届かなくなり、残念に思っています。
東映では古くから児童劇映画を製作しており、いくつもの秀作が生まれています。vol.14からは児童劇映画の記事を紹介します。
コピー掲載した記事の文字が小さく失礼しました。
今回「東映キネマ旬報」が電子書籍化されるとの記事が出ていたので、参考までに投稿した次第です。
お付き合い有難うございました。
おしまい