色々な不満を抱えながらも2年通院したC病院。
なかなか結果が出ないこともあり、妹(熊本在住)から「結果出らんなら転院したら?」と言われた時も
「転院って簡単に言うけど、熊本と違って大分は体外受精やってるとこ少ないし、条件に合うところないんやから!」
と反論し、どんだけ不満に思っても自分にはこの病院しかないんだって自分自身に言い聞かせてました。
そりゃ、私にだって選択肢があればこんな不満あるところじゃない病院にいくよ。
そう思って通院を続けていたある日。
2022年12月
10月に4回目の採卵を終え、なんとか1個だけできた貴重な凍結胚盤胞を移植する周期。
待合室でいつもの採卵中止の張り紙を見て驚愕。
来年より年齢で採卵できる月を区切ります。
39歳以下は奇数月のみの採卵、40歳以上は偶数月のみの採卵となります。
胚移植は39歳以下が偶数月、40歳以上は奇数月のみの対応となります。
え???
どういうこと?????
採卵が一回でうまくいく人、採卵後に卵巣腫れない人、凍結胚がたくさんある人とかなら、奇数偶数で分けられても問題なく通院できるかも。
でも私みたいな失敗の多い人はどうなるの??
もし今回の移植でまた失敗したらまた1月から採卵周期に入る。
私は採卵がなかなかうまく行かない体質っぽい(ドクター談)から、採卵に最低2回かかるとして奇数月しか採卵出来ないとすると最短でも3月が採卵完了???
で、採卵後は毎回卵巣の腫れが酷くて一ヶ月おやすみして凍結移植するから移植は5月?
あ、いやでも39歳以下は偶数月しか移植しないんだったか。
そしたら移植は更に翌月の6月????
そんなペースなら年間に2回しか移植できないじゃん??
待合室で冷や汗が止まらなかった。
なんとか今回の移植で成功させないと!!って。
そう気負って胚移植に挑んだものの、結果はまたも失敗。
新年があけて、駄目だとわかりきった着床結果を聞きに行った際に↑のことも聞いてみた。
「また採卵からですよね?私の年齢だと奇数月のみですよね?」
「はい、1月中に採卵に入れれば大丈夫です。駄目な時は次回は3月ですね」
「3月にタイミングが合わなかったり失敗したらその次は5月ですか?そしてもしうまく採卵できたとして卵巣腫れてたら移植は更に2ヶ月先になりますよね?」
「はぁ…そうですね、不満があれば別のクリニックに通われたほうがいいかと思います」
こちらが色々言う前に鬱陶しそうに転院を勧められたので驚いた。
同時に、この病院ではそんなに不妊に力を入れてないんだなってことをようやく実感できた。
診察室でその言葉を聞いた瞬間は一瞬で全身の毛が逆立つくらいイラッとしたけど、それでもまだすぐに「ハイ転院します」とはいえなかった。
そもそも私、ずっと失敗するパターンで考えてるけど、もしかしたら今月の採卵で一回でうまく取れるかもしれない。
卵巣も腫れずにすぐ翌月移植もできるかも…?
そんな自分に都合の良い想像もしてしまった。
うん、とりあえずあと1回だけ、ここの病院で採卵と移植までやってみよう。
そう思ってその日は病院を後にした。
そしてその翌週、
移植後のリセット生理がきた時に事件は起こった。
またタイミング悪く生理が金曜から開始。
そして本来予約の電話をかける翌月曜は成人の日なので予約電話も取ってもらえない。そうなると電話ができるのが水曜、診察は翌金曜と、生理開始から7日目となってしまう。
でも今回はなんとしても1月中に採卵周期スタートさせないと3月までお預けになるので最悪生理開始日を嘘つくつもりでいた。
待ちにまってようやく予約電話がつながった。
※基本電話は10回くらいかけてようやく繋がるのがデフォ
生理開始日を嘘ついて次回金曜に予約を入れたい旨を伝えたところ、
「来るのはいいですけど、採卵はしませんよ」
と言われる。
「え?私37歳なので1月中に採卵周期開始したら大丈夫って先週言われたばっかなんですけど…?」
「あー、もう昨日から一切の受け入れやめてます」
はあああああ?!!!
「昨日??昨日ってどういうことですか?昨日電話してたら採卵できたってことですか?」
「いえ、昨日決まったんですが、昨日から病院自体が一切の患者の受け入れを停止にしてます。なので、本来今日採卵入院予定だった方とかも全員キャンセルになってます」
「え、じゃあ次私3月まで何もできないってことですか?」
「そうなりますね、ただ、3月になったら採卵再開するかのお約束もできかねます」
3月まで先延ばし??なにそれひどくない?
てか、昨日採卵予定の人、自分に非がないのに当日キャンセルされてるの?
それってあんまりじゃない??
せっかく頑張って卵育ててきたのに当日病院都合で急にキャンセルされた人に比べれば、
採卵周期に入る前にお断りされた私はまだマシなのかも…と自分に言い聞かせようとした時とうとう気づいてしまった。
いや、タイミングによっては自分がその当日キャンセルされた立場になってたかもしれないんだ。
その瞬間思った。
あ、この病院もう無理だ。
電話を切ってから落ち込むよりも先に怒りが湧いてきた。
なんでこんな病院にいつまでも縋ってたんだろうって。
とにかく次のクリニックを探さないと…とまた情報収集をしようとした時、
ふと以前見た福岡県のクリニックのことを思い出した。
九州ではおそらく一番有名な不妊クリニック。
最後の砦とも呼ばれてるところ。
存在はずっと知っていたけど、県外で通院が大変ということもあり候補からは外してた。
でもよく考えたら今だって片道1時間半かけて通院してるんだから、
それが3時間になるだけじゃん!
あ、うん、行ける行ける!!!
↑この時は怒りのあまりもう判断力がおかしくなってた。
とりあえず話だけでも聞いてみようかなと勢いで電話をしてみると、「明日午前中にご夫婦揃ってこれますか?」と。
いや、え、そんな明日??急に???
私はともかく旦那が来れるかわからないんだけど…??
あ、でもとりあえず行きます!!旦那駄目だったら別日に出直します!!
と先に予定だけ入れておいて旦那のスケジュール確認。
「突然だけど私、不妊治療の病院変えることにしました。つきましては明日私と福岡へ同行してほしいんだけど…」
「え?そんないきなりスケジュール言われても…あぁ、でも明日なら奇跡的に空いてる、いいよ」
と。
普段なかなかスケジュールがあかない旦那が、この日はまさかのオールフリー。
ということで夫婦ふたりでの福岡への通院が確定しました。
C病院に予約の電話をかけて断られ、ここまでの時間およそ20分。
私の怒りのパワーと勢いだけでたった20分で転院が決定。
そしてこの転院通院初日は私の38歳の誕生日。
誕生日当日を新しい不妊治療クリニックで過ごすことになる。
この転院が神様からの誕生日プレゼントであることを祈って、新しいクリニックでの治療開始します。
次回、転院先へ初めての通院
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