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トビイロゲンゴロウはトカラ列島中之島以南に生息しており、内地で観察されるクロゲンゴロウと近似種でもあり、トカラ列島を境界線として分布が入れ替わっている。
体型的にはトビイロゲンゴロウは細身の印象があり、光の具合によってフチドリゲンゴロウ、オオゲンゴロウの縁取りの黄色線の様な金色の縁取り模様が現れる。
まるでフチドリゲンゴロウ、ヒメフチドリゲンゴロウの名残りの様な印象もある。
クロゲンゴロウはご存じの様に体全体に緑色の光沢がある。
画像はトカラ列島中之島にて2002年に採集したトビイロゲンゴロウの標本である。
牧草地の溜まり水に成虫、幼虫と観察された。
トカラ列島では宝島でも確認しているが、同等の環境が存在する口之島にも生息している可能性がある。
トカラ列島はクワガタ類に限らず、ゲンゴロウ類の境界線でもある。
2004年よりトカラ列島は昆虫採集が禁止され、その後の生息状態が興味深い。

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