イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

鹿児島県十島村(トカラ列島)中ノ島は、本土型のクロゲンゴロウに替わってトビイロゲンゴロウが分布する。中ノ島はトカラ列島でも原生林と水辺が豊富な島であるが、水生昆虫も案外種類数が多い事はあまり知られていないかもしれない。(現在は昆虫採集は禁止である。)トビイロゲンゴロウは、中ノ島では個体数はあまり多くはないが、私の観察では盆地で見ることができた。わずかな水域が成虫、幼虫の生息地である。ここでは画像は出してはいないが、トカラ列島中ノ島では、本種のほかに、オキナワスジゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウ、マメゲンゴロウ類とゲンゴロウ類が生息しており、2004年の昆虫採集と同時にトカラ列島の水生昆虫類がどの様に生息しているかも興味深い。画像はトビイロゲンゴロウ成虫とトビイロゲンゴロウ幼虫(いずれも2002年の観察の様子。)、中ノ島の裏側に存在する御池(地元で「底なし池」ともいわれており、ダムによる水力発電も行われている。)である。最後の画像は、トカラ列島中ノ島にそびえる御岳。「トカラ富士」とも呼ばれ、約1000m級(正式には900m台)の活火山であり、南西諸島でも最大級の山頂でもある。