平手side
トンネルから出た時に眩しくて目が開かないように、久しぶりに感じる光でなかなか目が慣れてくれず、目の前にいる人が誰か分からない。
でも…
この懐かしい匂い…
この落ち着く匂い…
愛佳…?
しばらく目をパチパチさせていると目が慣れてきた。
目の前にいるのは紛れもなく愛佳だった。
「ンー…ンー!!」
嬉しくて涙があふれる。
愛佳はまず私の視覚を自由にしてくれたようだ。
そしてその次に聴覚を自由にしてくれた。
愛「ひら!ひら!!大丈夫!?助けに来た。もう大丈夫だからね…」
愛佳も泣きそうになりながらぎゅっと抱きしめてくれた。
懐かしい温もり…私が辛かった時に何度も抱きしめて支えてくれた温もりだった…
あの頃の…
今とはまた違う居心地のよかった思い出がぶわっと蘇ってきた。
愛「さあ。はやく帰ろう。ひらのことを天ちゃんも理佐もこばも保乃ちゃんもみーんなが待ってるから!」
愛佳は昔と変わらない笑顔を見せてくれる。
私の目からは涙が止らない…
あぁ…あのあたたかい場所にやっと戻れるのか…
そう安堵したその時だった。
愛佳の後ろにスタンガンを持ち、愛佳を襲おうとしている男の姿が目に入った。
「ンー!!!ンー!!!」
愛「ん?どうした?あ、口のものけないとだね。」
愛佳は気付いていない。
[お前も道連れだ!]
どこにそんなエネルギーが残っていたのかは分からないが、気づいた時には身体が勝手に動き出していた。
--------キリトリ線--------
お久しぶりです…すみませんm(_ _)m
何回謝罪をしているのか…なかなか更新出来ない自分を責めてます…
自己満足ではじめたこの投稿でしたが皆さんのいいねが嬉しすぎて味をしめてます(笑)
楽しみにしてくださってる人がいるのかは分かりませんが(自意識過剰だったらすみません。)、自分のためにも待ってくださってる人のためにも夏休み中に完結させたいと思います!
自分のこだわりで
平手sideと天sideで物語を進めたかったのですが、なにせてちは暗闇の中にいますので…
次回から愛佳sideも追加させていただきますm(_ _)m
もしよろしければ応援して頂けると嬉しいです!
SiN🌱