謹賀新年
今年の私の行動指針は『挑戦』です。
レジに立ってみる風景は、先人達の『挑戦』の跡です。
時代の変化に合わせて、販売方法もレジも進化してきました。
それは常にお客様を想う進化でした。
お客様が自由に商品を手に取り選ぶことができ、お買いものの時間を短縮できるセルフサービス。
お店の規模を拡大することで、低価格な商品を販売できるスーパーマーケット。
世界で最初にセルフサービスを行ったのは、「Piggly Wiggly」という食料雑貨店で、クラレンス・サンダースというアメリカ人により導入されました。
今から100年近く前の1916年のことでした。
スーパーマーケットという業態にもこんなエピソードがあります。
世界で初めてとなるスーパーマーケットは、クローガー(アメリカの大手スーパー)に勤務していたマイケル・カレンのアイデアでした。
1930年当時、アメリカは前年1929年に起きた世界大恐慌で大不況の最中でした。
規模の経済を活かし、低価格でお客様に商品を提供できる「スーパーマーケット」のアイデアを思いついたマイケル・カレンは、当時勤めていたクローガーの社長に手紙を送りました。
しかし、画期的なこのアイデアは採用されず・・・
彼はそれでもあきらめず、会社を辞めて、1930年8月「キング・カレン」という世界で初めてのスーパーマーケットをつくったのです。
今では当たり前になったセルフサービスやスーパーマーケットですが、それは変化していく時代の中で、新たなことに“挑戦”した先人の『勇気』や『信念』の上に成り立っているのですね。
そして本当にお客様に喜ばれるものは進化を続けることで残り続ける・・・
今、お客様が求めるものは「物」よりも「事」に変化しつつあるように思います。
より良い「事」をつくりだすのはそこで働く“人”です。
変化していく時代の中で、進化させるべきは『思いやり』や『礼儀正しさ』なのかもしれません。
レジの響き『信頼の証』
『私にとってキャッシュ・レジスターの響きは、この世の最高の音楽である。』
店内に鳴り響くレジスターの音は、自分たちが心をこめて選んだ商品がお客様に信頼されている証
─── 中内 功(ダイエー創業者)
この言葉は、1969年発行の「わが安売り哲学」(中内 功 著)の一ページ目に記されている言葉です。
レジの音、ひとつひとつがお店の未来につながっているのですね!
『信頼の証』を奏でる私たちは、その信頼を裏切らないような人でありたいですね。