7DAYS IN HAVANA | sincerelyun

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映画セブン・デイズ・イン・ハバナを見に行ったよ。去年キューバの首都ハバナに行ってから、すっかりキューバが大好きになって!キューバを舞台にした映画は革命関連が多いから、ハバナの人々の日常にフォーカスを当てた映画は珍しい。キューバ独特の色褪せたあの街並みや、町中から聞こえてくる音楽、陽気で明るいキューバの人々の暮らしがそのまま映し出されてる、素敵な映画だった。

7人の監督が月曜日から日曜日までの7エピソードをそれぞれ監督してるオムニバス映画。監督は全員外国人ってこともあって、ハバナ市民と外国人、両方の視点からハバナの日常を感じることができる。暗くて怖そうな社会主義国のイメージからはとてもかけ離れたハバナの人々の暮らしを楽しくかわいく描いてて、でも同時に社会主義国独特のキューバの困難な暮らしもさりげなく盛り込まれてたりして、今のキューバを知るにはとても分かりやすいと思った。

高学歴の専門職でも小さな自営業をしてたり、内職をして生活を支えてる現実。革命防衛の管理下で、古い集合住宅に沢山の家族が格差がある中で協力しあって住んでる。想像していた社会主義国とキューバとのギャップに初めは驚いて唖然とするけど、少しずつキューバに魅了されていく外国人や、家族に別れを告げ、命の保証がない小さな筏でマイアミに漕ぎだしていく若い女性。当たり前のようにしょっちゅう停電が起こる日々。でもそんな困難やトラブルにもめげず、小さな喜びや希望を探すキューバの人々の生き生きとした姿が描かれてた。

現実を嘆いたって生活は変わらないし、絶望的になっているヒマはない。楽しいこと探さなきゃ、小さな幸せを喜ばなきゃ、仲間と助け合わなきゃ。キューバを思い出すと、忘れがちな大切なことに気付かされる。けど私は彼らと違って自由に外国にも行けるし、お金を稼げる環境がある。所詮は他人事だと思っているから、そんな呑気で前向きなことが言えるんだと思った事もあった。でもキューバの人はそんな外国人の私にも無償で優しくしてくれた。彼らは自由な私達よりもずっとシンプルに、人間らしく、逞しく生きていて、そんな小さなことは彼らには関係なかったんだと、また気付かされる。考えるだけくだらなかった。だって生まれた国を恨んだり、人を羨んだり、現実を嘆くことはとても無意味で、それは彼らが一番よく知っていたから。キューバの人はとても呑気でユルくてみんな道端でボーっとしてるんだけど、なんだか私は彼らからすごいパワーを感じる!この映画を見ながら沢山のことを思い出した。

やっぱり私はキューバがたまらなく好き! 流れる音楽がとても良かったなぁ… 色彩もとても綺麗で、耳も目も楽しめる映画だった。切なくも美しい、キューバを感じたい人はぜひ♥


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エピソードごとのポスターも素敵。