お勧めの理由 | サービスの良いお店のつくりかた

お勧めの理由

●お勧めの理由

勧めのポイントはどこにあるか。


先日お邪魔した、あるイタリアン。
こちらでは、ある有名なオーナーシェフがいて、
巷では美味しいとウワサのお店です。

こちらでは、最初にウェイターからの、
メニューのご提案があります。

その際に、一番最初にお勧めされたアイテム・・・
前菜の、シンプルな牡蠣なんですが、
一緒に北海道の雪を乗せて食べるというもの。


$サービスの良いお店のつくりかた-オイスター
北海道の雪を乗せた、産地は三重県の牡蠣。w


その時のウェイターの口上が、

「シンプルな牡蠣なんですが、こちらのオーナーが、
 先日テレビで紹介した、牡蠣なんです。
 わざわざ北海道から雪を取り寄せて・・・
 テレビはタレントの○○が出演してて・・・」


興味を引く様に。
という意図で説明してくれるのは分かるのだけれども、
一体何故、雪を乗せると美味いのか?
を、聞けども聴けども教えてくれない。

テレビに出た。
そのテレビには、誰が出ている。

というのは、興味がある人にはビンゴなんでしょうけれど、
興味がない人には、全く意味がないのですよね。

ありがちですけど、
これ結構勘違いしている人、多いんですよね。


ご提案や、ご説明とは、
如何にお客様の、
『へぇ~!』
を引き出すかが勝負です。

それには先ず、
なぜ」かを説明しなければなりませんよね。

その後に付随して、さらっと

「先日私どものオーナーシェフが、
 テレビでご紹介した一品なんです。」

という一言だけで、充分に効果は期待出来ると思うんですよね。


かくいう僕も、幾度もお勧めをしながら、
お客様の、いぶかし気な表情に何度も出会って
自分のご提案やご説明を、
ああでもないこうでもない。と、練習しました。


ご提案やご説明は、毎回相手が変わるライブですから、
前回上手く行ったことが、決して次も上手く行くとは限りません。

サービスとは、その場その場で、それぞれの、
目の前のお客様」に向き合うこと。
だからこそ、一生勉強、一生成長なのでしょうね。


そして、これこそが、
サービス業の一番の醍醐味なのだと思うのです。

感動サービスで愛される接客を!

サービス・ディレクター
海老原史隆