虫の話です。

ボーッと道を歩いていたら虫が高速で飛んできて私の左手首にワンバウンドし、また高速で去っていきました。

もうすでに虫はそこにはいないのに、反射的に自分から出るゔーゔぅーー、のような叫び声を聞きながら、夏がやってきたなと思いました。


通り魔的犯行。

虫の進路にただ私がいただけです。

でも虫が嫌いって強く思っている私の左手首をなぜかすめるように飛んできたんだと思ってしまいます。

そんなに狭い道でもなくてスペースはありました。いくらでも自由に飛ぶ場所はあるでしょう。

虫好きな人の左手首をかすめたほうが虫にとっても人にとってもWin-Winでしょうよ。

虫はあっという間にいなくなり、一人残された私は唸り声をあげ、自動的に不審者になります。

それが嫌なんです。

あげたくもない唸り声をあげ子供からは秒でうるさいと言われ、なりたくもない不審者になってしまう。

それが私にとっての虫です。


虫は嫌いですが恨みはありません。

お互いに気分良く過ごせるよう棲み分けて生活がしたいです。

夏の終わりの瀕死のセミいわゆるセミファイナルが今から怖いです。

避けるために遠回りするのも夏のルーティンです。