福原遥ちゃんが声優として出演した映画HELLO WORLDの
スピンオフ小説「HELLO WORLD if 」、
勘解由小路三鈴ちゃんを主人公にして映画の別視点で
ストーリーが進んでいくこの小説で
三鈴ちゃんがなぜ直実と瑠璃の様子を見ていたのか、
三鈴ちゃんがなぜ映画の後半から全く現れなくなったのか、
その理由がようやく理解できた。
直実と瑠璃を助けるために未来から来たミズズに
協力していた三鈴ちゃん。
その過程で自分を変えようと頑張っていた直実に恋をする。
でも、自らに与えられた使命のために
直実と結ばれることが許されない三鈴ちゃん。
好きなのに結ばれることが許されない…
好きなのに想いを伝えることさえでいきない…
そんな三鈴ちゃんに私はすごく切なさを覚えた。
映画に出てきたカラスが未来のルリの化身であったこと、
そして三鈴ちゃんも2037年の記録の世界に現れて直実と瑠璃を
救うために姿を変えて行動していた事実には驚かされた。
この小説によって映画の中で解釈しきれなかった箇所が
理解できたのは本当によかった。
この小説と映画がひとつになって初めて
HELLO WORLDの世界観が全て見えてくるように思えた。
そして、この小説のラストのシーン、
新しい世界の向こう岸で手をつないでいる直実と瑠璃、
その現実を受け入れ、自分の恋心を抑えて直実と瑠璃の
幸せを願った三鈴ちゃんの人柄にすごく心を打たれた。
切なくも、美しい失恋。
本当に、三鈴ちゃんが願ったように
世界で起こる失恋のすべてがこうであってほしい。
そして、こんな素晴らしい心をもった勘解由小路三鈴ちゃんを
遥ちゃんが演じてくれて私は心からよかったと思っている。