世界中の絶景を見て、様々な人と出会い、たくさんの気付き、学びがあった。もちろん、トラブルや喧嘩もたくさんあったけど、全部含めて最高の日々だった。
旅の終わりが近づいて来た時、関空に着いた時、幸福感で自然と目頭が熱くなった。３０年間生きてきた中で初めての出来事だった。
一周してみて、やっぱり世界はおもしろいって思った。同じ時代に生きてても、町並み・生活習慣・言葉、全てが異なる。数時間飛行機に乗るだけで、全く違う世界が広がっている。そして、常識が常識で無くなる。時に腹立たしく思うけど、だからこそおもしろい。
前にも書いたけど、世界を見つめる＝日本を見つめる事だと僕は思う。
旅をしている間、何度も日本の生活レベル、サービス、クオリティー、全てにおいてレベルが高く、自分がどれだけ恵まれた環境で生活してるのかも実感した。
安心して体を伸ばして休める場所がある、自分の帰る場所がある、気にかけてくれる人達がいる、スイッチ一つで電気がつき、一年中水量たっぷりのホットシャワーが当たり前に出る。毎日お風呂に入るのにたくさんの水を使う。世界では僕達がお風呂の水に使うものより遙かに水質の悪い飲み水しかない所も少なくない。ベトナムで久しぶりに湯船に浸かった時に、お風呂ってめっちゃ贅沢なものやなって実感した。こんなことは、日本にいても知識として入ってくるけど、その現実が目の前にある時・身を持って実感した時の、感覚・感情は全く別のものだ。そんな時、僕の頭の中に虎舞竜のロードが流れてくる。
「何でもないよーな事が幸せだったと思う～」。
先進国で生まれたからこそ、世界一周は可能なことだと思う。途上国では海外に行くだけでも、手続きが大変だったり許可が降りないことも少なくない。本当に日本は恵まれてるなと思うし、その日本をここまで築き上げてくれた先人にも感謝の気持ちが生まれたのは初めての事だ。今あるものは決して当り前じゃないし、色んな事に対して感謝の気持ちが生まれてくる。バッパーなら皆そう感じるんじゃないかな。
そして、自分自身を深く知ることの重要性にも改めて気付いた。
自分は何をしたいのか？
自分にとっての幸せとは何なのか？
僕を含め、多くの人はお金持ちになりたいと思う。しかし、お金はあくまで自分がしたい事、欲しいものを得るための一つの手段でしかない。
お金＝幸せは必ずしも比例しない。裕福な国で生きてる人達の中には、お金のためにストレスだらけの生活を送る人達がいる。途上国で決して裕福ではないけれど、毎日が笑いに包まれている人達もいる。
じゃあ、自分にとって幸せとはなんなのか？
それを探す事が最も重要な事であり、幸せになる近道だと思う。
僕達が旅に出る前に、よく勝ち組・負け組という言葉を耳にした。これこそ、最もバカらしい事だ。
幸せ＝（ ）
この答えに正解はないし、答えは自分自身にしかわからない。
世間一般でよく言われる「幸せ」の基準にベクトルを合わせるから、自分が見えなくなり一般的な幸せの基準を自分の幸せと混同し、自分を不幸だと思う。
普段からこういうシンプルな質問を自分に問いかける、そうすれば、色んな答えが見つかり、より良い人生になると僕は思う。全てのキーは外に転がっているんじゃなく、いつも自分の中にある。
旅の中で色んな出会いがあった。
現地の人との出会い。旅人との出会い。海外で暮らしている日本人との出会い。色んな国で生活している人達の生き方を見た時、自分の視野の狭さに気付いた。
世界はやっぱり広い。けれど、世界一周したことにより、あ～ここにはこんな人達がこんな生活を送っていたな～とか、様々な光景を思い出す事が出来る。僕の中で世界がすごく身近に感じられるようになった。だからこそ、世界のどこかで戦争や自然災害が起こると、あの人達大丈夫かなと心配に思うし、世界が平和になって欲しいと思う。
僕はこの旅を糧にし、新しい人生を、常識にとらわれず、広い視野をもって、自分らしく心のままに、感謝の気持ちを忘れず生きていこうと思います。
最後に、旅の途中何度も日本に帰ると言いながら、最後まで旅を共に続けてくれた嫁に感謝しています。ありがとう。
嫁が「世界一周してよかったわ～。凄いいい経験した。また、バッパーの旅したくなってきた。」この言葉を聞いた時、素直にうれしかったです。
もしかしたら、いつの日かわかりませんが、再び二人でバックパック背負って世界二周目に行くかもしれません。
おそらく、このブログが最後になると思います。これまで、ブログを見てくださってありがとうございます。
皆さんも、たった一度の人生、後悔なく、思いっ切り楽しみましょう。
ショウ
今日ものぞきに来てくれてありがとうございます(*^▽^*)
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