退院して12日、昨日お赤飯を作ったら、小豆が固かったせいか、お腹が痛くなり、「腸閉塞?」と慌てました。一食抜いて一晩寝たらお通じがあり、ほっとしました。好きな食べ物も、消化の悪いものは要注意と学びました。

 

術後のことを書きます。

 

主治医が「術後はリハビリを入れます」と言った通り、手術翌日のICUにやってきた理学療法士の先生は、2日目は病室にやってきて、病棟の廊下を一緒に歩いてくれました。

 

土日はリハビリは休みで、翌週からは、私がリハビリテーション室へ行くことになりました。

 

私は、ダビンチ手術だった上、主治医が痛み止めをフルに使っていたので痛みがあまりなく、土日にあたる術後3日に敷地内の庭園を歩き、術後4日に別棟のコンビニまで歩きました。また、主治医が作ったメニューで病棟の廊下も歩いていました。

 

術後5日、リハビリ室に行くと、もう歩けるから自転車を漕ぐよう言われました。

「私は大きな手術をしたばかりです。自転車を漕いで大丈夫ですか」と聞きました。「リハビリは急性期に負荷をかけないと意味がない」とリハビリ先生。私は10分漕ぎました。

 

そして、事件が起きました。

 

その夜、突然、下から大量の排液があり、下着もパッドもびしょびしょに。翌朝、回診に来た主治医に話すと、排液は、自転車をこいだせいで手術で縫ったところがよれたためと判断。

 

リハビリ室に行くと、「朝、あなたの主治医から電話があったよ、『自転車は止めてください』って。自転車がダメなら、先に言ってもらわないと。こちらは細かい術式まで聞いていないから」と、リハビリ先生。

 

病棟に戻ると、主治医でない泌尿器科の先生から「これまで術後のリハビリは離床し、歩く程度。自転車を漕いだ人はいなかった。僕たち泌尿器科医は、リハビリ室に自転車があることを知らなかった」と言われました。

 

翌日、リハビリに行くと、リハビリ先生はトーンダウンしていて、「あなたは歩けるし、自転車はダメだという。やることがない。リハビリは打ち切りませんか」と。

 

病棟に戻ると、主治医は「リハビリは続けてください。自転車以外なら、リハビリ室で何でも好きなことしていい。体を動かしてください」と。

 

それで、家族に、自宅からグローブとミットをもってきてもらいました。リハビリ先生にミットをもってもらい、スパーリングをしようと思いました。(私は、フルコンタクトの空手の指導員をやっていました。子供の付き添いで入門し、なりゆきで指導員になったので全然強くないのですが)

 

ところが、リハビリ先生は、スパーリングの提案を却下。「ほかの患者さんがびっくりする」と。

 

それで、リハビリ室で、毎日、地味な腕の筋トレをすることになりました。

 

つづく

 

 

 

リハビリで使わなかったグローブとミット。

 

ミットは抗生剤の点滴で腕を載せる時に使っていました。