8月1日に食道切除の手術を受けてから

約5ヶ月半。


昨夜、夕ご飯を終え片付けをしながら

しんさんに聞いてみた。


「今一番つらいことってなに?」


思ったよりすぐに返事があった。


「筋力の衰え。」


私は意外だった。


側で見ていると、もっと違うことのほうが

キツそうに思えたから。

 


例えば

夜中に睡眠を遮るように咳が出ていること。


退院直後より回数は減ったが、まだ毎晩

咳が出る度に目覚めていることを知ってる。


そして

一緒に眠っている私たちを起こさないためか部屋を出ていく。

トイレに行ったり、水を飲んだり。


寝ていると喉がコポコポ鳴って

(逆流しているのか)

それもまたしんさんの睡眠を遮っている。


手術前のように長時間の睡眠は

全くとれていない。

良質な睡眠が取れたら

体の回復も早そうな気がする。



これも勉強して

改善していきたいことのひとつ。



あとは、やはり食事中のストレス。


咀嚼回数を意識しないといけないことや

食べる物。以前のようにはいかない。


(先週末は恵方巻きが詰まり

食事が一時中断された。

海苔はまだ早いんじゃないかと思いながら

食べたい物は一度チャレンジしたいらしい。


年始にはモツが詰まった。

「煮込みが甘かったか…」と

しんさん本人が圧力鍋を使い

食べやすいモツ煮を仕上げた。


こういう時に

料理人と結婚して良かったーーーと思う。笑)





(↑休日にしんさんが仕込んでくれた。

キーマカレー、牛丼、肉じゃが、パセリソース)



なので、筋力のことを言われた時に

それってなかなか共感できないものだから。


私が思っていた以上に

普通の生活の中で

体力的に辛い場面がたくさんあるんだなと思った。



立ち上がるだけで脚力が落ちているのがわかると、しんさんは言う。



17キロになる長女を抱っこすることが減った。


車で子供たちが寝てしまったときは

しんさんが次女を抱っこして

私が長女を抱き抱えて家まで運ぶ。


肩車や、公園で追いかけっこするような場面は

見なくなった。


子供と一緒にお風呂に入ることもなくなった。






(↑初めて長女を抱いたとき。)



しんさんはきっと色々な場面で

もどかしい思いをしてるんだね。



でも私たち家族は

しんさんがいてくれたらそれでいい。


ほんとだよ。



焦らずに

のんびりやっていこ。