緊急入院になってから、しんさんの職場の方が月に一度会う機会を作ってくれていた。


本当なら電話と郵送で済む話かもしれない。


わざわざ時間をとって

子供たちにはアイスなどのお土産まで準備して

書類を届けに来てくれていた。



そのたびに

しんさんの状況をお伝えした。



病気になって心配なのは

体のことはもちろん

やはり仕事を続けていけるのか。


仕事復帰はいつ頃になるのか。


入院中、それ以降のお給料面だと思う。



一般的な傷病手当は基本6割。

それに保険などの一時金で生活していく人が

多いと思う。


それが何ヶ月続くのか…


(丸々1ヶ月入院していた月は

高額医療費制度を利用しても約10万の医療費がかかった。

退院した今も月2回はオプジーボを投与している為、約6万の費用がかかっている。)



どうしても

家族としては職場の方にご迷惑をおかけしてるという気持ちになるが

それは気にせず病気を治すことに専念するよう

声をかけてくれていた。



本当にありがたかった…



そして、普段からしんさんが真面目に働いて

頑張ってくれていたんだということが

改めて伝わってきた。



上司の方は

しんさんがすぐに職場に戻れるよう

1日座っていられる居場所を作ると言ってくれていた。新しい仕事を準備すると。



無事退院したことを報告して少し経ち

試しに出勤してみないかと連絡をもらった。


無理せず

きつかったらまた考えようと言って頂いた。



退院して1ヶ月と6日で職場復帰し

なんとか今もフルで出勤できている。




(食道癌が見つかる1年前。)