緊急入院になってから7日後の

4月24日月曜日


いよいよ抗がん剤治療が始まった



この日差し入れして欲しいと言われた物は

ノンシュガーの飴

インスタント味噌汁(スープのみ)

昆布茶だった



消えない空腹の為

お出汁の味を求めていたんだと思う



最初の5日間は変化なし



抗がん剤スタートから7日後の

5月1日月曜日


着替えなどを届けた後エレベーターに乗ると

60代の男性から話しかけられた


「○○さんの奥さんですか?」


はい、そうです。と答えると


しんさんの隣のベッドの方だった



ナースステーションで名前を聞いたからと

声をかけてくれた



「旦那さん頑張ってるよ。

昨日から高熱が出てて、苦しそう…

家族くらい面会させてくれたらいいのにねー。」


車に戻り

すぐにしんさんにラインした



実は土曜日からとてもきついこと


40度近い高熱に嘔吐下痢


激しい嘔吐のため

鼻からのチューブも抜けてしまったことなどを

その時に初めて知った…



辛い、痛い、苦しいと文字にして伝えるのは

とても難しいことだと改めて感じた



大切な人には特に


私たち2人は特に



言葉や文字よりも

行動やしぐさで伝え合ってきたと思う



でも今は会えないから



コロナ禍で面会ができず

どれだけ多くの人が辛い思いをしたんだろう