夜中に目が覚めて眠れなくなった


今日は

4年前に亡くなった兄の誕生日


生きていれば60才だった


兄と私は

子どもの頃から仲が良かった

4つ年上(学年は3つ上)の兄のことが大好きで

自他ともに認めるブラコンだった(笑)

⚠️兄妹なのでもちろん恋愛対象ではない


私とは違い

何でも出来て人に優しく出来る兄が自慢だった


当時小学6年の今頃、

ある日突然父親が蒸発し

半狂乱になった母と泣き虫な妹

その2人を前にして

中3だった兄は

父親代わりにならなければ

ならなかったのかもしれない


母が落ち着いて

普通に戻ってからも

いつも大人だったな


いつも優しくて頼れて



私のことを「可愛い妹」と言ってくれた兄


大人になっても

仲が良かったと思う


兄が病気を発症したことがきっかけで

色々なことが起こり

兄の周りの人たちとの関係性もあって

私と兄の関係も悪くなった


これが「青天の霹靂」ということかと

思うような災難が降りかかり

初めて兄を責めた


「何で私が兄ちゃん達のせいで

こんな大変な思いをしなきゃならないの!!」


そう言われた兄はただ謝り続けた


私は兄の向こうにいる人に

憤りを向けていたのに

兄は全てを自分で被って

「俺が何とかするから、本当にごめん」と。

兄だけが悪い訳では無い


その後…

数年で事態は収束

ただ兄が守ろうとした

兄の向こうにいる人たちのことは

今でも許していない


死ぬまで許さない

死んでも許さない


兄に対しての怒りも

徐々に落ち着いて来た頃

入院していた兄が退院し

仕事も再開出来たと母から聞いていた


その頃私は

既に地元を離れていたので

兄には会えていない


兄の亡くなる3ヶ月くらい前

母の誕生日くらいだったか?

実家に電話したらたまたま兄が来ていると。

料理人の兄に聞きたいことがあったので

電話で久しぶりに話した

声は元気そうだった。


次に地元に帰る時は

私の好きなカルボナーラを作ってくれると

約束し電話を切った。

兄のカルボナーラは世界一美味い



しかし

楽しみにしていたカルボナーラは

二度と食べられなかった


それが兄と話した最後

会ったのは多分

地元を離れてすぐ入院した時に

病院にお見舞いに行った時

今から8年くらい前かな?


急逝するとは思ってみなかったから



今となっては

私の知らない(覚えていない)

私の子供の頃の話を共有できる唯一の存在が

いなくなったんだなと淋しく思う


兄のご遺体を見れなかった私は

未だ兄の「死」を現実のものと捉えていない

葬儀もしたしお骨拾いもしたけれど

地元に帰ったらひょっこり会うんじゃないかと

思ってしまう


そろそろ4年経つ今も

兄が死んだことで泣いたことは無い


今日、眠れずにSNSを見ていたら

あるアイドルの生い立ちが流れてきた

その人は弟たちを1人前にするために

父親代わりとして頑張ったらしい


それを読んで

兄の笑顔が思い出された


奇しくも今日は兄の誕生日



兄とのことが思い出された



兄がたまには思い出せよと

言っているのかもしれない


安らかに眠ってね

私は今年兄ちゃんと同じ歳になったよ

これからもそっちから見守ってね