出張先のビジネスホテルにチェックインしたのは20時過ぎだった。

取引先との商談が思いがけず長引いてしまい予定より遅くなってしまったがしょうがない。

部屋は20㎡、都会のビジネスホテルにしては広い方だ。

 

キャリーバッグを広げる、中には女装用品が詰まっている。

わくわくする気持ちを抑えてまずシャワーを浴びる

脱ぎ捨てたスーツやYシャツ、下着類はクローゼットにしまう。

君たちとは明日の朝までお別れだよ、と心の中でつぶやく。

わざわざ、クローゼットにしまうのはメイクアップ時などにファンデーション等が付着してしまうのを防ぐ為だ。

 

シャワーを浴び、念入りに洗顔する。髭を剃り、脛毛や腋毛等のムダ毛処理も行う。

シャワールームを出るとホテル備え付のパジャマを身にまとう。

いよいよ変身の開始だ。

 

まずはメイク。早く女性用の衣服を身に着けたい欲望を抑えながらメイクをする。
最近はメイクもかなり手抜きになった。

メイクでカバーしにくかった口元や鼻等がマスクで隠せるようになったことやカモフラージュ用に薄手のサングラスをかけるようになったことが大きい。

(本来、このような思考というのは純粋に女装を楽しんでいる人から見ると邪道なのかもしれないけど・・)

 

ヘアネットで髪の毛をまとめ、まずはBBクリームを塗り肌の色を整える。

その後ファンデーションとコンシーラで凹凸を隠す。
 

次は眉毛の処理だ。
いろいろ試行錯誤したけど、今はある程度眉毛を処理しているのでコンシーラで形を整えてからアイブローを使うことが多い。

この日はファンデーションテープを使った。

元々は傷跡やタトゥーを隠すためのものだが眉毛隠しにも使える。

 

 

これを使うと眉毛全剃り状態になるので眉毛を書く必要があるのだが、眉毛を書くのが苦手で最近あまり使っていなかった

 

しかし、最近、100均で眉毛シールというのが売り出されていて、使ってみるとけっこう自然な眉毛になることができたので、最近はファンデーションテープ+眉毛シールの組み合わせを使うこともある。

 

 

 

ここまででメイクの第一段階は終了

ここまで終わってやっとウイッグを付ける。

当たり前のことだがウイッグを付けるとぐっと女性度が増す。
 

至福の瞬間だ。

 


(つづく)