マンション購入記 5
やっぱり常識を知らないかな、と自己嫌悪になったのを思い出した。数日前にもBSシネマで放映していた「ティファニーで朝食を」を、数年前に「初めて」見たときのこと。自称、映画好きなので、当然知っているでしょ、と言われそうな映画。
明け方のニューヨークで、真っ赤なワンピースのオードリーが立ち止まっているのが、ティファニーの店舗前。その番地が「727」。
2000年にマンションを購入したとき、周囲の部屋を「住人ではない」見知らぬ人たちに居住されるようになったのだが、それ以前に住んでいたUR団地でも真上の部屋「727号室」の住民の足音のうるささとか、生活音に悩まされていた。それも、引っ越し、或いはマンション購入の理由の一つなのだが。
1997年4月からURの自室でフリーランスを始めてから、「727号室」が入れ替わったようだった。足音とか、大工仕事、或いはラブホテルのような騒音がひどかった。私の仕事は「デスクトップパソコン」を使うもので、外に仕事を持ち出すこともできず、机に張り付いて仕事をしていた時期だ。
しかし、外出すれば何事もなかった。名ばかりの（URなので）管理人に苦情を言うと、「こういう所は、いろんな人がいるのよ（名義貸しとか）」とか何とかで、自分で文句を言ってくれと対処された。怖い人だったら、ということで泣き寝入り。
その後、購入したマンションで、再び騒音に悩まされることになり、一層妄想がひどくなったのだ。当時、桶川事件が起こり、鳥越さんたちが「集団的嫌がらせ」という事件に取り組んでいたため、私もパソコンでそちらの方面を検索していた。「陰謀論」に染まっていった時期だ。
同じような、被害者のブログをたくさん読む中で、「727」というのが何か意味ありげな暗号のような書き方をされていて、97年から嫌がらせが始まっていたのでは、と陰謀論に傾いていたのだ。ボーイング727だろうか、でも相当古い旅客機だし、何の暗号だろうかと。
「ティファニー...」を見て、ひょっとして、このこと？と考えた次第。