1アウト、ライナー一塁から、
バッターは、
九番のかとちゃん…
ワンボールのあとの二球目…
カーブにタイミングを狂わされ、
完全に泳いだバッティングだったが、
打球は低いゴロとなって、三遊間へ転がった…
サードは追い付けない…
ショートは、ランナー一塁で、やや二塁寄りだったため、
定位置だったら届きそうだが、
少し遠いか…
「よっしゃ~!」…
打球は、三遊間を破った…
「OK、OK~!」…
さあ、一打先制のチャンスだ…
ここで、
バッターは、十番の
わたくし…
ベンチから、
「監督~!頼みますよ~!」…
と、声援が掛かった…
「よっしゃ~!」…
と、応えたものの、
ここ数試合、
全くタイミングが掴めていなくて、
打てる気がしない…
バッターボックスで、
雑念ばかりで、
集中できていないため、
集中しようと、
《集中、集中…》
と、
逆に、
雑念となり、
全然だめ…
スイングも、
上半身と下半身がばらばら…
とにかく打てる気がしない…
当たってる時は、
だいたい、何も考えないで、
ストライクをしっかり打っている…
そして、
打席に入る前に、
ランナーに、
『何も無し』のサインを出した…
二人とも、アンサーバック…
そして、
打席に入った…
《よしっ、来た球を打つだけ…、来た球を打つだけ…》…
そして、
初球…