お客様はお客さまです。 | やきとり王子

お客様はお客さまです。


「お客様は神様です」と昔の大歌手が言ったせいで客が神様だと思っている人が増えちゃったと思っていますが、それって違いますよね?

 うちのお客さんも須らく人間ですし、お店の人も人です。人が人と、物とお金を交換する行為が買い物ですものね。

 うちのお客さんにはいないのですが、かつてサービス業で働いていた時は「こっちは客なんだ」といきり立つ人ともお会いしたことあります。でもそれって寂しい反応ですよ。

 お年寄りの方なんかは買い物したあとにボクが「ありがとうございます」を言う前に「ありがとう」っていう方もいます。その瞬間もっとも素敵な交換行為が出来たな、とボクは思うのです。

 だからボクはお客様は友達だと思っていますよ。それはいかなる年齢、性別関係なく、友達だと思って接しています。いつぞ現れるか分からない神様よりも「友達」の方が尊いですからね。

 こういう事を書くと「お金貰っているのに」という反応をされる方が稀にいらっしゃいます。逆にお伺いしたのはお金を払うという行為ってそんなに偉いものなのでしょうか?

 先ほどから書いているようにお金というのは交換の仲介役に過ぎません。物々交換だとその時の需要と供給によっては成立しない交換を、お金と言う物差しを介在させる事でスムーズにしている、ただそれだけのことです。お金ってそういった便利な道具に過ぎません。

 その道具を多く持っている人、支払う側が偉いなんてロジックは、正にお金の持つ魔力が生み出したものと言ってもいいでしょう。

 そんな人に読んでもらいたいのが「お金のいらない国」という絵本です。

お金のいらない国/長島 龍人

¥945
Amazon.co.jp

 この本でお金の無い国に暮らす人とのやり取りが出てきます。みんなそれぞれの役割を果たすことでそれぞれを補完しあう社会がそこには描かれているのです。

 勿論、それはかなり曲論的な理想です。この絵本のような国にはならないでしょう。でも基本的な考え方として「お金のいらない国」をベーシックに据えると、世の中の問題がいくらかクリアに見えてくるのです。

 お金の魔力に幼少から浸らされるのが現代社会です。お金による冷たい合理主義では無く、暖かな合理性がそこに表現されているので一読の程を。

 最後に誤解のないように付けたすと、お客様はとても大事です。それは神様以上です。だからこそお友達のように、仮に買いものでは無くても、来てくれる事が嬉しいのです。これキレイゴトのように見えるでしょうが本当ですよ。