よくはれたひの あさ しずやカントクは ふじみがおかきゅうじょうへ むかっていました。
「いやぁ~ いいおてんきだなぁ~。きょうは ぜっこうの やきゅうびよりだなぁ~」
すると しずやカントクの あたまに なにかが おちてきました。
それは ピンクいろの はながさいた さくらの きの えだでした。
「キレイな おはなだなぁ~。もうすっかり はるだなぁ~」
そのとき しずやカントクは めいあんを おもいつきました。
「そうだ。きょうは しあいが おわったら みんなで おはなみをしよう。 たのしみだなぁ~ はははーっ」
しずやカントクは スキップをしながら きゅうじょうへ いきました。
ふじみがおかきゅうじょうには ラグスの みんなが あつまっていました。
「カントク おはようございます。きょうも がんばりましょうね」
「そうだなぁ~。みんな ヨロシクなぁ~」
「あれれ カントク。なにを もっているんですか」
「ああ これは さくらの おはなだぞ~。きょうは しあいがおわったら みんなで おはなみをしようなぁ~」
それをきいて ラグスの みんなは おおよろこび。
しあいまえの キャッチボールにも いっそう きあいが はいるのでした。
「はははーっ。みんなも おはなみが すきなんだなぁ~。いやぁ はるだなぁ~。にばんセンター はるとしおだなぁ~」
そのとき おのサンが しずやカントクに こえをかけました。
「しずやカントク ちょっといいですか」
「おや おのサン。なにかなぁ~」
「にじゅうはちにちに しあいをする きゅうじょうが くがやまうんどうじょうから ふじみがおかきゅうじょうに かわりました」
「おお そうですかぁ~」
「ですので ラグスのみんなに そのことを つたえておいてください」
「ああ まかせとけ~」
しずやカントクは どんと むねを たたきました。
「しあいばしょの へんこうかぁ~。まずは れんらくがかりの くずはらクンに つたえて おかないとなぁ~」
しずやカントクは そう つぶやきました。
そうこうしているうちに ラグスの しあいが はじまりました。
「いけぇ~ にしおか~。かっとばせぇ~」
「ストライク バッター アウト」
「あいたたた~。やっぱり だめかぁ~」
きょうも うえのサンの しんぱんは げきからでした。
それでも しずやカントクは にこにこえがおでした。
「ああ~。はやく おはなみが したいなぁ~。たのしみだなぁ~」
なぜなら しずやカントクの あたまのなかは おはなみのことで いっぱいだったからです。
「そうだ。いまのうちに なかはらクンに かいだしを おねがいしておこう」
しずやカントクは、しあいそっちのけで なかはらクンに でんわをかけました。
「もしもし なかはらクン。ビールと しょうちゅうと やきとりと ぎょうざを かってきてくれぇ~」
「カントク~。ちゃんと しあいを みてくださいよ~」
ラグスのみんなに いわれても カントクは でんわを かけつづけました。
そして ラグスは しあいに まけてしまいました。
「ああ~ まけちゃった~。ことしは なかなか かてないなぁ」
ラグスのみんなは そろって あたまを かかえました。
でも しずやカントクにとっては そんなことは もはや どうでもよかったといっても かごんでは ありません。
「よぉ~し おさけだ おさけだ。おはなみの はじまりだぁ~」
しばふに ブルーシートをはって いよいよ おはなみが はじまりました。
「かんぱ~いっ」
おいしい おさけと おいしい おりょうり。
そして なにより みごとにさいた さくらのはな。
しずやカントクの テンションは はやくも ちょうてんに たっしました。
「よぉ~し うたうぞぉ~」
しずやカントクは たちあがると ガンバのだいぼうけんを うたいはじめました。
「おお~。カントク なかなか おじょうずですね~」
「いやぁ~ ありがとう みんなぁ~」
しずやカントクは とても いいきもちに なりました。
しずやカントクにならって ラグスのみんなも えんかいげいを はじめました。
もりかわサンは ワインのコルクを あけようとして こっせつしました。
まんだサンは ことしの エムブイピーに かがやきました。
わいひらのサンは ちょっとココでは いえないような ぶゆうでんを ひろうしました。
そして いしいサンは ただひたすら のみつづけました。
みんなたのしく ワイワイ ガヤガヤ。
へいじつの まっぴるまから いいトシこいた こぎたない オッサンれんちゅうが やいのやいのの おおさわぎ。
ちょっぴり ふあんに なるけれど それが ラグスの いいところ。
そんな みんなの あしもとに さくらの はなびらが ひらひらと まいおちるのでした。
そんなこんなで ひがくれて たのしい おはなみは これでおしまい。
「それじゃあ みんな また らいしゅうなぁ~」
べろんべろんに よっぱらった しずやカントクは ちどりあしで いえじに つきました。
「いやぁ~ たのしかったなぁ。はやく らいねんの はるに ならないかなぁ~」
しずやカントクは とても しあわせな きもちでした。
「いいぞぉ~ いけだぁ~。がんばれぇ~ かるべぇ~」
しあわせすぎて げんかくが みえていました。
おつかれさまです しずやカントク。
きょうも ありがとう しずやカントク。
あれれ?
でも カントク なにか わすれてないかな?
なにか くずはらクンに つたえなきゃ いけないことが あったような………
《完》
「いやぁ~ いいおてんきだなぁ~。きょうは ぜっこうの やきゅうびよりだなぁ~」
すると しずやカントクの あたまに なにかが おちてきました。
それは ピンクいろの はながさいた さくらの きの えだでした。
「キレイな おはなだなぁ~。もうすっかり はるだなぁ~」
そのとき しずやカントクは めいあんを おもいつきました。
「そうだ。きょうは しあいが おわったら みんなで おはなみをしよう。 たのしみだなぁ~ はははーっ」
しずやカントクは スキップをしながら きゅうじょうへ いきました。
ふじみがおかきゅうじょうには ラグスの みんなが あつまっていました。
「カントク おはようございます。きょうも がんばりましょうね」
「そうだなぁ~。みんな ヨロシクなぁ~」
「あれれ カントク。なにを もっているんですか」
「ああ これは さくらの おはなだぞ~。きょうは しあいがおわったら みんなで おはなみをしようなぁ~」
それをきいて ラグスの みんなは おおよろこび。
しあいまえの キャッチボールにも いっそう きあいが はいるのでした。
「はははーっ。みんなも おはなみが すきなんだなぁ~。いやぁ はるだなぁ~。にばんセンター はるとしおだなぁ~」
そのとき おのサンが しずやカントクに こえをかけました。
「しずやカントク ちょっといいですか」
「おや おのサン。なにかなぁ~」
「にじゅうはちにちに しあいをする きゅうじょうが くがやまうんどうじょうから ふじみがおかきゅうじょうに かわりました」
「おお そうですかぁ~」
「ですので ラグスのみんなに そのことを つたえておいてください」
「ああ まかせとけ~」
しずやカントクは どんと むねを たたきました。
「しあいばしょの へんこうかぁ~。まずは れんらくがかりの くずはらクンに つたえて おかないとなぁ~」
しずやカントクは そう つぶやきました。
そうこうしているうちに ラグスの しあいが はじまりました。
「いけぇ~ にしおか~。かっとばせぇ~」
「ストライク バッター アウト」
「あいたたた~。やっぱり だめかぁ~」
きょうも うえのサンの しんぱんは げきからでした。
それでも しずやカントクは にこにこえがおでした。
「ああ~。はやく おはなみが したいなぁ~。たのしみだなぁ~」
なぜなら しずやカントクの あたまのなかは おはなみのことで いっぱいだったからです。
「そうだ。いまのうちに なかはらクンに かいだしを おねがいしておこう」
しずやカントクは、しあいそっちのけで なかはらクンに でんわをかけました。
「もしもし なかはらクン。ビールと しょうちゅうと やきとりと ぎょうざを かってきてくれぇ~」
「カントク~。ちゃんと しあいを みてくださいよ~」
ラグスのみんなに いわれても カントクは でんわを かけつづけました。
そして ラグスは しあいに まけてしまいました。
「ああ~ まけちゃった~。ことしは なかなか かてないなぁ」
ラグスのみんなは そろって あたまを かかえました。
でも しずやカントクにとっては そんなことは もはや どうでもよかったといっても かごんでは ありません。
「よぉ~し おさけだ おさけだ。おはなみの はじまりだぁ~」
しばふに ブルーシートをはって いよいよ おはなみが はじまりました。
「かんぱ~いっ」
おいしい おさけと おいしい おりょうり。
そして なにより みごとにさいた さくらのはな。
しずやカントクの テンションは はやくも ちょうてんに たっしました。
「よぉ~し うたうぞぉ~」
しずやカントクは たちあがると ガンバのだいぼうけんを うたいはじめました。
「おお~。カントク なかなか おじょうずですね~」
「いやぁ~ ありがとう みんなぁ~」
しずやカントクは とても いいきもちに なりました。
しずやカントクにならって ラグスのみんなも えんかいげいを はじめました。
もりかわサンは ワインのコルクを あけようとして こっせつしました。
まんだサンは ことしの エムブイピーに かがやきました。
わいひらのサンは ちょっとココでは いえないような ぶゆうでんを ひろうしました。
そして いしいサンは ただひたすら のみつづけました。
みんなたのしく ワイワイ ガヤガヤ。
へいじつの まっぴるまから いいトシこいた こぎたない オッサンれんちゅうが やいのやいのの おおさわぎ。
ちょっぴり ふあんに なるけれど それが ラグスの いいところ。
そんな みんなの あしもとに さくらの はなびらが ひらひらと まいおちるのでした。
そんなこんなで ひがくれて たのしい おはなみは これでおしまい。
「それじゃあ みんな また らいしゅうなぁ~」
べろんべろんに よっぱらった しずやカントクは ちどりあしで いえじに つきました。
「いやぁ~ たのしかったなぁ。はやく らいねんの はるに ならないかなぁ~」
しずやカントクは とても しあわせな きもちでした。
「いいぞぉ~ いけだぁ~。がんばれぇ~ かるべぇ~」
しあわせすぎて げんかくが みえていました。
おつかれさまです しずやカントク。
きょうも ありがとう しずやカントク。
あれれ?
でも カントク なにか わすれてないかな?
なにか くずはらクンに つたえなきゃ いけないことが あったような………
《完》