ご挨拶

 

     小生は、「分詞構文は動名詞に由来する」を日本の常識にするため、日々活動致しております。分詞構文とは、いわば❝動名詞構文❞のことです。例:

(by) according to ~「~による(ことによる)と」➡群前置詞というより動名詞!と考えた方が、気が楽になりませんか?

(by) using ~「~を使って」

(by) including ~「~を含めて」

(by) excluding ~「~を除いて」

(by) supposing ~「~を仮定すると➡もし~なら」➡接続詞というより動名詞!と考えた方が、気が楽になりませんか?

(by) providing ~「~を取り決めると➡もし~なら」

(by being) provided ~「~が取り決められると➡もし~なら」

(by being) based on ~「~に基礎が置かれることによって➡~に基づいて」

※beingは動名詞。A new bridge is ❝being❞ built.のbeingとは異なる、と思います。

(by) considering ~「~を考慮すると」

(by) judging from ~「~から判断すると」➡分詞構文というより動名詞!と考えた方が、気が楽になりませんか?「判断しながら」と訳さないのは、judgingが分詞ではないからです。

(by) frankly speaking「率直に言うと」

(by) starting on April 1st「4月1日に始まることによって➡4/1より」➡startingは前置詞ではありません。

・I really felt comfortable (by) walking in the park.

・I earn money (byテ) walkingアルカセ dogsヲ.

・Surfing is often seen as a recently-invented extreme sport, (by) pitting courageous humans against nature.

小生の訳:「サーフィンは、勇気ある人間を自然と戦わせて、近年考案された極限のスポーツとみなされることが多い」

 

 小生は、参考書の不可解な説明のために、時間を費やしても分詞構文をよく理解できない高校生たちを救いたい、という気持ちです。(by) including ~「含めて」という動名詞を、結びつきそうもない現在分詞(生徒にとっては進行形)と無理やりlinkさせようとするかのような、参考書の説明は、非常にmisleadingだと思います。

 

加えて、高校生たちは分詞構文の内容の多くを、実は動名詞で、すでに学習済みなのです。その動名詞の知識を活用すれば、新しいことはほんの僅かなはずで、生徒さんたちの学習負担はもっともっと軽減できるはずではないでしょか。(Because of) my wife ❝being❞ ill, I couldn't go to the party.⇄△ My ❝being❞ ill, I couldn't go to the party.において、❝being❞は、動名詞と捉えていただきたい.....。『新分詞構文』なら、彼らの笑顔をもっともっと輝かせることができるはず.....。

 

どうか、『1月の最初の2つのブログ』をご拝読いただきまして、もしご理解をいただいけましたなら、周囲の方々にもこの考え方を広めていただき、日本中の高校生たちの学習負担を減らすことに、是非ご協力を賜りたいのです。末筆ながら、ご来訪いただいた皆様方のご活躍とご健勝をお祈りし、ご挨拶とさせていただきます。

 

追伸:

 以前、参考書のある出版社に、「分詞構文の説明を書き換えた方がいいのではないでしょうか」という提案・ご説明のお手紙を差し上げました。すると、「ご主張の一部は理解できますが、うちだけ、そんなことはできません」との返信が帰ってきました。

 「そーですか、あなた方が、真実を書く気がないのなら、小生が書かせてもらいますよ」という意気込みで、このサイトを立ち上げた次第でございます。皆様と共に、「分詞構文は動名詞に由来する」を日本の常識にすることが小生の夢であり、ライフワークでございます。

 

【内容紹介】

⦿1月:(ブログ中判)動名詞・分詞構文・接続詞・比較・疑問詞・関係詞

⦿2月:⦅New・お勧め⦆

⦿3月:(ブログ後半)代名詞・仮定法・前置詞・名詞・形容詞・副詞・倒置・強調構文・冠詞・分離2語動詞

⦿4月:(実践問題編)空所補充問題・共通に入る語・整序問題、その後(英語の豆知識編となります)なぜ英語は世界の共通語になったのか・現代に残る古代ゲール語などなど・最後に「英語とラテン語の音韻交替の法則」

⦿5月:ブログ前半:動詞など・5文型・助動詞・受動態・時制・完了形・不定詞・分詞・SVOC・使役動詞・知覚動詞、以上となります。

 

⦅ご案内⦆

 ⦿検索窓で検索されますと、当ブログのほんの一部しか反映されません。お手数でも、各ページの下のページ番号をクリックしながら、ご移動いただきまして、興味を持たれたテーマのブログをお読みになると、よろしいかと存じます。

 

⦿なお、次の記事に進まれる場合は、画面左上の「←印」を押すと「移動する」が表示されます。その「移動する」を押すと、最初に戻らなくて済みます。

このブログ内で一番お読みいただきたいのは、この次にあります『分詞構文は動名詞だった!』です。

 

高校時代、分詞構文を習った時、強い違和感を抱きました。「frankly speakingのspeakingが分詞なら、speakingしながら、という意味するはず。おかしい」と思いました。質問しましたが、納得のいく回答は得られませんでした。そんなモヤモヤを抱えたまま、高校の教員になってしまいました。

 

そんなある日、ある進学校で、動名詞を教えて教務室に戻りました。

・On arriving at Narita, I called Mom.「成田に着いてすぐ、ママに電話した」.....

次に、なんとなく先のページをめくりました。

・Arriving at Narita, I called Mom. 

というような文が目に入ってきました。

 

「分詞構文のこのArrivingって、On arriving のOnがただ、とれただけじゃないのかなあ?」と突然ひらめいたのです。「そうだ、きっとそうだ。Arrivingが分詞なら、予定を表すはず。Arrivingを動名詞と考えれば、この矛盾から解放される。どこかに、前置詞が付いたりとれたりする表現形式があるのでは?」という発想が思い浮かびました。

 

その日から、「分詞構文の一部は動名詞だ、絶対に」と考え、分詞構文のルーツを探し始めました。ある時、年下の先生に、「分詞構文の一部は、動名詞だと思わない?」と話しかけてみました。「そんなこじ付けは、やめた方がいいですよ」と鼻で笑われてしまいました。そこには、自説の根拠を提示できない自分がいました。「いつか、この説の根拠を見つけてやる、この説が正しいことをきっと証明して見せる」と決意を新たにしました。

 

いろいろな英文法書を読み漁りました。しかし、前置詞が付いたりとれたりする表現形式について言及している文法書は見つかりません。いつしか諦めの気持ちが芽生え始めていました。その時です。ある本に、「昔の英語の現在分詞語尾と動名詞語尾は異なっていたが、やがて一致した。フランス語のそれらが一致していることに影響を受けた可能性がある」というようなことが書いてありました。

 

「そうだ、フランス語だ。ノルマン征服のあと、きっとフランス語から前置詞が付いたりとれたりする表現形式が英語に入ってきたんだ。英語の、この2種類の語尾が最初に一致したのは、ノルマン征服以降のブリテン島の南部方言だ。ブリテン島の南部は、フランスに近い。そのため、フランス語の影響を受やすい。それで、この2種類の語尾はいち早く、南部方言で一致したに違いない。今まで、英語の中だけで探していたから、分詞構文のルーツが見つからなかったんだ。きっと、フランス語にそのヒントがあるはずだ。フランス語を知っている人に聞いてみよう」。胸が高鳴ってきました。時刻は深夜を回っていました。

 

翌日、「〇〇さん、確かあなたのお姉さんはフランス語科だよね」。

「はい。大学2年です」。

「フランス語のことで、どうしても聞きたいことがあるから、お姉さんの承諾を得て、僕にお姉さんの電話番号を教えてくれないかなあ」。

「はーい。姉に連絡してみます」。

 

ようやくお姉さんの電話番号を教えてもらい、夜の9時頃、電話しました。

「それでさぁ、フランス語に前置詞が付いたり取れたりする表現形式って、ある?」

「ありますよ。ジェロンディフと言って、英語のgerund、動名詞のことですよ」

 

「ありがとう」。鳥肌が立ちました。「思った通りだ。やっぱりあった。gerundだ。間違いない。それこそ、分詞構文のルーツに違いない。分詞構文の一部は、きっと動名詞だ。参考書は間違ってる!」。

 

翌日、図書館に行ってフランス語の文法書の「ジェロンディフ」というところを読みました➡前置詞+動名詞で、「付帯状況、時(~して)、条件、手段、理由、譲歩、結果を表す。前置詞は会話では残すが、文書では省略する...

 

目に涙がにじみました。血は沸き肉躍る...。「分詞構文のルーツが見つかったぞー!」。静かな図書館。大声で叫びたい衝動を必死で抑えました。その時、ふと(by) frankly speaking「率直に語る(ことによる)と」がひらめきました。「speakingは現在分詞なんかじゃない、動名詞だったんだ。だから、speakingしながら、と訳さないのだ。今度から生徒に堂々と真の分詞構文を教えることができる、やったー!」と胸の中で叫びました。高校生の頃から胸の奥に刺さったままだった、小さなトゲのような疑問がスーッと氷解していきました。

 

さらに研究を続け、形になったのが『分詞構文は動名詞だった!』です。約480のblogsの中で、一番思い入れのあるブログです。この下にあります。どうかご拝読いただければ光栄です(なお、分詞構文につきましては、8ページ以降に各用法などについての詳しい解説がございます)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

問:《今一つ、分詞構文が分かりません》

答:分詞構文を理解するコツは、分詞構文のルーツを理解することです例えば、次の~ing形は、前置詞byの次にあるので、動名詞とも考えられます。

(By) judging from ~「~から判断する(ことによる)と」

(By being) seen from a distance「遠くから見られる(ことによる)と」

※beingは動名詞。

(by) according to ~「~による(ことによる)と」

(by) using ~「~を使って」

(by) including ~「~を含めて」

(by) supposing ~「~と仮定する(ことによる)と➡もし~なら」

(by) providing ~「~を取り決める(ことによる)と➡もし~なら」

(by) considering ~「~を考慮する(ことによる)と」

 

いかがでしょう。上記の~ing形は、英文法では分詞構文と呼ばれていますが、フランス語の文法では"動名詞"=ジェロンディフ(=英文法のgerund『動名詞』)と呼ばれています。ジェロンディフとは、おおまかに〚「前置詞+動名詞」のうちの前置詞を、会話では残しますが、文語(文書)では省略する〛という表現方法のことです。意味は、英語の分詞構文とピッタリと重なります。分詞構文のルーツはフランス語の中にあるのです。

 

ジェロンディフを英語の場合で説明しますと、

⦿会話では、➡On arriving at Narita, I called my mom.➡前置詞onを残す。

⇅〚arrivingは動名詞に由来〛

⦿文語では、前置詞を省略する➡△ Arriving at Narita, I called my mom.

 

さらに、英語の昔の進行形は、I am in walking.(➡動名詞)「僕、散歩中」であり、このinが省略されて、I am walking.という現在の進行形ができました。おそらく、フランス語のジェロンディフの影響を受けて、inがとれたのではないか、と私は推測しています。進行形の~ingさえ動名詞に由来するのですから、分詞構文の~ingも動名詞に由来する、と考えてもさしつかえないと思うのです。

 

さて、英語の分詞構文、そしてフランス語のジェロンディフ(動名詞)のルーツは、ラテン語の時代にさかのぼります。当時の知識人たちは、羊皮紙が高価だったため、接続詞を用いた文を、少しでも短くする必要に迫られます。そこで工夫したのが、前置詞+動名詞です。その前置詞を会話では残し、文書では省略して、さらに文を短くしたのです。

 

その際、日常、よく使う7種類の前置詞+動名詞を選びました。そして:

↓接続詞を用いた節を

↓前置詞+動名詞という句にした

⦿文書では、前置詞さえ省略➡いわば❝動名詞❞構文の誕生(節を句で表すことに成功):'Although I live' in a city⇒('In spite of') living in a city⇒'Living' in a city「都市に住んでいるが(田舎も好きだ)」('Although I live'がわずか1語の'Living'に)。

 

この表現方法がノルマン征服以降、フランス語を経由して英語にもたらされました。❝動名詞❞構文の本質は、前置詞が付いたり取れたりすることです。よって、❝動名詞❞構文を元々の前置詞+動名詞に戻すと、とても分かりやすくなるのです。例文で確認してみましょう。

①「~しながら、~して」【付帯状況】

・(In) walking in the woods, I saw a beautiful blue bird.

「森を歩行中に→森を歩いていて、美しい青い鳥を見た」

※(While I was) Walking in the woods と考えてもOKです。昔の英語には、現在分詞で「~しながら」を表す用法もありました。よって、「(In) doing」に由来する「~しながら」と現在分詞に由来する「~しながら」とが一つに統合されて、現在に至っています。

・A soldier lay on the ground, (in the condition of being) wounded in the leg.

 「1人の兵士が脚を負傷して地面に横たわっていた」

  ※「負傷している状態で→負傷して」。

②「~して(すぐ)」【時】

・(After) seeing a policeman, the man ran away.「その男は警察を見て走り去った」

・(After being) seen by a policeman, the man ran away. 

 「その男は警察に見られて走り去った」※beingは動名詞。

・(After) having spent all his money, he gave up gambling.

「彼はお金をすべて使ってしまって、ギャンブルをやめた」

③「~なので」【理由】

・(Because of) not knowing what (I ought) to do, I asked for help.

 「何をしていいか分からなくて、助けを求めた」

  ※not knowingは、動名詞の否定形に由来。

・(Because of) there being no taxi, I had to walk home.

「タクシーがなくて家まで歩かなければならなかった」

 ※thereは動名詞の意味上の主語。beingも動名詞に由来。

・(Because of) (being) unable to find his mother, the boy cried.

  ※形容詞の場合には、beingが省略されることもあります。

④「~すれば、~すると、~されると」【条件】  

・(By) all thingsガ(being) considered, he did very well.

  「すべてが考慮されると(直訳)、彼はとてもよくやった」

・(By) the weatherガpermitting, we will go on a picnic.

  「(直訳)天候が許す(ことによる)と、私たちはピクニックに出かける予定だ」

⑤「~することによって、~して」【手段】

・He solved the problem (by) using the computer.

「彼はコンピュータを使ってその問題を解決した」

⑥「~にもかかわらず」【譲歩】

 ・(In spite of) admitting what he says, I still can't agree with him.

 「彼の言うことは認めるが、なお彼には賛成できない」

⑦「(その結果)~する」【結果】

 ・Ann stood in the rain, (and resulted in) catching a cold next day.

  「アンは雨の中に立っていて、翌日風邪を引いた」

   ※catching も動名詞に由来。分詞ではないので、進行形とは関係なし。

 

以上のように、私は分詞構文のdoingやbeingやhavingは、その前に前置詞(句)が省略された動名詞に由来する〛という考え方を提唱しております。その根拠の一つとして、「理由」を表す(Because of) not knowingを、接続詞Because SVを用いて書き換える際にknowingをこのままの語形で用いませんよね(Because S did not know...のようにしますよね)。

 

もしknowingが本当に分詞なら、knowingという語形をそのまま用いるはずです。Walking along the street➡While I was walking along the streetのように。よって、〚このknowingは、動名詞とする方が理にかなっている〛と考えるのですが...。

 

(なお、分詞構文につきましては、8ページ以降にprovided/providingなどについての詳しい解説がございます)

 

 

 

問:【三単現の-(e)sは、なぜ付けるのですか?】

答:私たち日本人は、語尾を変えて意味が変わる場合は、対応できます。washをwashed「洗った」にすることには、十分に理解・対応できます。ところが、washをwashesにしたところで意味が変わらないので、つい-(e)sを付け忘れることもあるかもしれません。ではなぜ英語では、三単現の時、意味も変わらないのに、washをwashesにするのでしょうか

 

三単現の-(e)sに慣れる秘訣をお伝えします。次の動詞の語尾にご注目! 目を縦↓に移動させてください。否定の場合は、s(ズ)の音をに追ってください。

......Ann is .........../  Ann isn't........./   Is Ann…?

..She was........ /  She wasn't....../  Was she …?

She plays....... / She doesn't.... /  Does she …?

...She has......... / She hasn't ....../  Has she …?(現在完了形の場合)

 

そうなのです。is の -s に合わせて一般動詞も-sで韻を踏んでいるのです。主語が三人称単数の場合、be動詞と一般動詞が同じ-sで統合・融合されているのです。i-s/wa-sと一般動詞のdoe-s/ha-s/goe-sなどの-sは同じ性質のものなんだ、と捉えてはいかがでしょうか。

 

この肯定文における「押韻」は否定文、疑問文の場合も壊れません。ただし、ズになったり、looksのスになったりしますが、ほぼ韻を踏んでいますし、文字としては-sで統一されています。

 

しかし、実は大昔の英語では、三単現の場合、isはis、一般動詞の場合は-thで別々だったのです。分かりやすく提示しますと、hath(今のhas)のような感じで、isの-sとは特に統合・融合はされていなかったのです。ところが、800年代に、ブリテン島に北東部に移住してきたヴァイキングたちが、現地の人々と融和的に暮らす中で、isに対して一般動詞もhas、 goes、 doesのように、-sでそろえる新しい動詞語尾を使い始めたのです。

 

それが600年以上もの年月を経て、ブリテン島全土の方言に広がり定着し、ついには標準英語となったのです。つまり、三単現の場合、isとdoes/has/goes/studiesなどが共通の-s語尾で揃うことになり、英語がさらに使いやすく進化したのです。バイキングたちのおかげです。

 

次に大切な感覚は、〚三単現の-(e)s は、普通の名詞の場合、主語と動詞のどちらか一方に-(e)sが出現する!〛という感覚です。

Your idea sounds good.「君の考え、良さそうだね」

.................  .. ↙..................................................................................................... 

 Your ideas sound good.

 

そう、Your ideasの-sをsoundの語末に移したり、動詞soundsの-sをYour ideaの語末に移したり...。つまり、〚-sを両方に付けたらダメ、両方になくてもダメ、どちらか一方に必ず付けましょう〛というイメージです。ただし、意味の上で複数のtheyとかpeople「人々」などの場合には、うまく行きませんが。

 

最後に、もう一つ大切なイメージは、〚名詞の複数形に慣れたら、その複数形を三単現の-(e)sにそのまま活用できる〛という意識です。

・My father has two ❝watches❞.

.......................................................................................................................................

・My father often ❝watches❞ soccer games on TV at home.

つまり、ネイティブの子供たちにとって英語の名詞の複数形は、無意識のうちに、三単現の-(e)sを用いる際の予備練習になっているのです。

 

私たち日本人もこのことを大いに活用したいものです。face「顔」の複数形を習ったら、John faces a difficult situation.という場合に、そのまま❝平行移動❞できる、ということを意識したいものです。

 

以上の3点(-sが韻を踏んでいること、-sが主語の名詞と動詞の間を行ったり来たりすること、名詞の複数形=動詞に-sを付けた形)を意識すると、三単現の-(e)sをより身近に感じることができることでしょう。お疲れ様。

問:【「なる」を表すのに、getとbecomeがありますが、どうのように使い分ければいいのですか?】

答:まず、getは「そういう状態を得る」というイメージから「そういう状態になる」を意味するようになりました。そして、その「なる」は、主として親しい間柄の人同士で使われる傾向があります。まあ、「軽いノリで言う」という感じです。

・I got excited at the rock star.

・I got surprised at the news.

 

また、beに比べるとやや「強意的」で、時には「被害感」を示唆する場合があります。

・I /was/ bitten by a dog.

・I /got/ bitten by a dog.「犬にかまれちゃったよ、ひどいよ」という感じです。

 

また、進行形も得意にしています。

・It is getting warmer and warmer.

「だんだん暖かくなってきている」

 

一方、becomeは「getより丁寧で、正式」に響きます。例。

・I became interested in learning French.

※近年の頻度:became interestedの5059回に対し、got interestedは762回。「関心を持つ」にgotは「軽いノリ」過ぎるので、became interestedの方が好まれるのであろう、と考えます。

 

また、becomeは「最終的に」という含みを示唆する場合があります。

・He became the Mayor of London.

もちろん、「偶然」という場合もあります。

・My wife became ill.

・She became a star overnight.「彼女は一夜にしてスターになった」

 

そして、becomeはある程度、「⦅かたく⦆かしこまった感じ」を伝えますので、want to の場合は、want to beが好まれます。

・want to beの2181回に対し、want to becomeは86回。

つまり、正式に「~になったわけでもない」のだから、気軽に「~になりたい(want to be)」の方が好まれるのだろう、と推測いたします。

 

ということで、まとめ:

・getは親しい間柄の人同士で、I got angry at John.のように気軽に使える。

・getはbeより「強意的」で、「被害感」を表すこともある。進行形もOK。

・becomeは「礼儀正しく、丁寧な響き」。

・偶然である場合(become famous overnight)もまれにあるが、「最終的に~になる」という場合も多い。

 

以上のように、整理されてはいかがでしょうか。参考になれば幸いです。お疲れ様。

 

問:【There lived a king in an old castle.のlivedは、なぜwasではないのですか?】

答:おっしゃる通り、本来 there /was/ a kingが基本です。お尋ねの表現は、その応用的なものとなります。

 

英語では、wasはちょっと描写力・具体性に欠けると感じられる時があります。その時は、wasを他の自動詞と交換することがよくあります。

⦿ちょっと具体性に欠ける:There /was/ a king in an old castle.↓

➡描写力・具体性を持たせたい:There /lived/ a king in an old castle.↓

 

もう一組の例。

⦿ちょっと具体性に欠ける:At that moment there /was/ a knock at the door.

➡描写力・具体性を持たせたい:At that moment there /came/ a knock at the door.

 

そして、There wasのwasなどと交換できる自動詞は、ある程度決まっています。次に例を挙げます(三省堂の辞書より)。

⦿存在・位置:exist/dwell/lie/live/remain/stand

⦿発生・発展・実現:appear/arise/develop/emerge/happen/occur

⦿移動:approach(自動詞用法があります)/come/fly/go/run/walk  

あたりが中心です。

 

なお、元々「存在」が根底にありますから、「消滅」などを想起させるような動詞は避けられます(die/disappear/endなど)。以上、ご参考に。お疲れ様。

問:【Did you ~?のDidには意味があるのでしょうか?】

答:ありますご存じのように、didには「~した」という意味があります。よって、❝Did❞ you hand in your report?を直訳しますと、「あなたはレポートを提出することを❝しました❞か?」となります。

 

このDidは品詞としては、助動詞になります。が、この助動詞のdo/does/didにも「~する・~した」という意味がある、ということを意識するといいと思います。Did you ~?なら「~することをしましたか?」、Do you ~?なら「~することをしますか」と感じ取るのです。その方が疑問文のDo / Does /  Didに親しみが湧くでしょうし、使う気にもなると思うのです。例。

Do you eat fish?

「あなたは(習慣的に)魚を食べることをしますか?➡魚は召し上がりますか」

 

英語は、一般動詞の疑問文の際、なぜこのような大げさなことをするのでしょうか。その理由は、このように大げさにすることで疑問文の際でも、文型が崩れないで済み認識しやすいからです。

Did you(S) hand in(V) your report(O)?➡疑問文でもSVOが保持されています。

「(直訳)あなたは、レポートを提出することをしましたか➡あなたはレポートを提出しましたか」

 

次のような疑問文でも、SVOが保持されて認識しやすいです。

・'Who' did you(S) write(V) the thesis(O) with '↖'?

「あなたはその論文を誰と書くことをしましたか➡あなたは誰とその論文を書きましたか」

 

このように、一般動詞の疑問文のDidには、「~しましたか?」という意味があります。そして、このDidは、文型を保持し聞き手がその疑問文の意味を認識しやすいようにしているのです。つまり、Did you...?と聞こえた瞬間、「あっ、動作を聞いてくるな」と聞き手は瞬時に心の準備ができる、という仕組みになっているのです(Are you...?なら状態を聞く)。

 

以上、参考になれば幸いです。お疲れ様。

問:【サイレントeって、知っているといいことありますか?】

答:いいこと、ありますよ。listenの-e-のことも含むかもしれませんが、ここでは、語末の-eのことに絞ります。この-eのことを詳しく知っていると、とても有利になります。なぜなら、-eは、その前の母音の発音の仕方を教えてくれるからです。-eの前の母音の発音をより簡単に予想できるようになります(確率は90%以上。多少の例外あり)。

 

覚え方は、まず「あいうえお」と思い浮かべてください。つまり、a/i/u/e/oです。これらのa/i/u/e/oという英語の「母音の発音」と「語末の-e」との間には、密接な関係があるのです。その関係とは、〚-eの前の母音の発音は「アルファベットの歌の発音」と同じになる〛というものです。

 

つまり、-a-「エイ」、-i-「アイ」、-u-「ユー(まれにウー)」、-e-「イー」、-o-「オウ」です。説明します。なお、"....."は、強く発音する部分を指します。下の語呂合わせの順に説明します。

⦿-i-は「アイ」:line、pine、wine、 kite「凧」、invite、writeのように、-eの前の-i-は「アイ」と発音します。例外は、favorite「"フェイ"ヴァリットウ」のような場合で、「アイ」ではなく、まれに「イ」と発音する場合があります。

 

⦿-a-は「エイ」:ate、date、fate、hate、gate、late、mate、rateのように、発音しない-eの前の-a-は「エイ」と読みます。例外は、"se"parate〚形容詞〛の場合の「セパリットウ」で、「エイ」ではなく、まれに「イ」と読む場合があります。

 

⦿-o-は「オウ」:cope「コウプ(処理する)」、hope、joke、 rope、roseのように-eの前の-o- は「オウ」となります。例外は、come、loveなどの「ア」の場合です。

 

⦿-u-は「ウー」:blue、glue「接着剤」、clue「手がかり」、route「ルートウ」、rude「失礼な」、ruleのように、-eの前の-u-は「ウー」となります。

 

⦿-u-は「ユー」:cute、 compute「コン"ピュ"ートウ(計算する)」、 dispute「ディス"ピュ"ートウ(議論する)」、contribute「コントウ"リ"ビュートウ(貢献する)」、 distribute「ディストウ"リ"ビュートウ(分配する)」のように、-e-の前の-u-は「ユー」となります。

 

⦿-au-はcausebecauseのように、「オー」と発音する場合も付け加えておきます。

 

⦿-e-は「イー」:compete「コン"ピィー"トウ(競争する)」、complete「コンプ"リー"トウ(完成させる)」、centipede「"セ"ンティピードウ(百足)」のように、  -eの前の -e-は「イー」と発音します。なお、centi-はcenturyと同じ語源で「百の」、-pedeはペダル「足で踏むもの」と同じ語源で「足」。

 

このように、発音しない-eの前の母音は、アルファベットの歌の場合と同じですから、もう皆さん、ご存じです。忘れても思い出せます。さあ、「サイレントe」を「au(おー)」いに活用しましょう。語呂合わせ暗記法(三三七拍子調)、あります:

⦿『アイ・エイ・オウ、 ウーかユー/ auいに生かせ、読まぬ-e』➡この中に7種類の音が入っています。

 

次はオマケです➡『読まない-e(イー)は、ありがた-e!』 お疲れ様。

問:【Don't you ~?と尋ねられると、どう答えたらいいか一瞬、頭がパニックを起こします。何かコツはありますか?】

答:ありますこういう文を「否定疑問文」と言います。英語と日本語の場合、このあたりについては発想が異なります。そのため、お尋ねの疑問文を日本語に訳してから、応答しようとすると、日本語の発想に陥ってしまって、うまく答えられないことがあります。

 

よって、このような場合にうまく対応する秘訣は、Don't you know that?のn't❞を聞き流すことです。つまり、その否定疑問文を日本語に訳すのではなく、n't❞を聞き流して、Do you know that?という「普通の疑問文に置き換えてしまうこと」にエネルギーを向けるといいのです。そうすれば、いつもと変わりません。知っていればYes, I do、知らなければNo, I don'tと答えればいいだけで、慌てることはありません。例を挙げましょう。

 

・Didn't you watch that TV program last night?なら、Did you watch that TV program last night?と受け取ればよいのです。見たならYes, I did、見なかったならNo, I didn'tです。ところで、ここまで、私は意図的に日本語訳を付けませんでした。日本語を介入させると、かえって振り回されるからです。

 

このように、否定疑問文の場合、その疑問文を日本語に訳すのではなく、Didn'tn't❞やAren'tの❝n't❞を聞き流すことにエネルギーを向けると、うまく応答できると思います。場数を踏むと、じきに慣れるでしょう。参考になれば幸いです。お疲れ様。

問:【everyoneとeverybodyは、どのように使い分ければいいのですか?】

答: ほぼ同じ意味です。が、少しだけ違いがあります。everybody の方が、打ち解けた日常的な会話の場面でより多用され、より親しみやすい表現となります。よって、日常会話では両者の割合は、「6(everybody):4(everyone)」となっています。

 

一方、書き言葉ではeveryoneの方が好まれ、8割くらい用いられます。つまり、正式な文章になればなるほど、everyoneの方が好まれ、everybodyの方は、打ち解けた日常的な会話の場面で用いるということになります。以上、ご参考に。お疲れ様。