はじめに

今般、自宅で使用するWiFiルータを下記に示すBUFFALO製「WCR-1166DHPL/N」(以下、本機種と呼称)に更新したことから、無線LANに本機種を用いたときのデータ転送速度(スループット)を計測することとした。

 

計測方法

無線LANのスループットの計測方法として、Microsoft社が無償で公開しているNTTTCPと呼ぶツールを用いる。NTTTCPは指定したPCからPCへサンプルデータを指定時間だけ送ることでスループットを計測することができる。

 

今回スループットを計測するネットワークの構成を以下に示す。下記に示すようにWindows PC(以下、PCと呼称)と本機種の間は無線LAN(WiFi5)、本機種とRapsberry Pi 5(以下、RPi5と呼称)の間はギガビットイーサネットで結ばれているネットワークである。

 

Windows PC <--[Wireless LAN (WiFi5)]--> Wifi Router <--[Wired LAN (GbE)]--> Raspberry Pi 5

 

続いてPCとRPi5のそれぞれにツールをインストールする。はじめに以下のリンクから最新版の実行ファイルをダウンロードし、PCにインストールする。

 

 

Linux版のツールの実行ファイルは提供されていないため、ソースコードからビルドしてインストールする。このため、PRi5上で以下のコマンドを実行する。

$ git clone https://github.com/microsoft/ntttcp-for-linux
$ cd ntttcp-for-linux/
$ cd src
$ make
$ sudo make install

計測実行

PCとRPi5にツールをそれぞれインストールしたら、PCからRPi5へ5分間、サンプルデータを送信することでスループットを計測する。はじめにデータを受信するRPi5上で以下のコマンドを実行する。

$ ntttcp -r -m 8,*,192.168.0.9 -t 300

上記コマンドは、-rはデータを受信することを表し、-mはその後に3個のパラメータ(スレッド数、プロセッサNo、データ送信先アドレス)が続くことを表し、-tはデータの送信時間を表す。

 

同様にPC上でも以下のコマンドを実行する。

ntttcp.exe -s -m 8,*,192.168.0.9 -ns -t 300

上記コマンドは、-sはデータを送信することを表し、-mはその後に3個のパラメータ(スレッド数、プロセッサNo、データ送信先アドレス)が続くことを表し、-nsはあらかじめ送受信間で連絡せずに直ちにデータ送信することを表し、-tはデータの送信時間を表す。

 

実行後、以下のようなレポート(抜粋)が出力される。

#####  Totals:  #####

   Bytes(MEG)    realtime(s) Avg Frame Size Throughput(MB/s)
================ =========== ============== ================
    19896.187500     300.028       1459.468           66.315

上記実行結果を見ると、スループットは約530Mbps(= 8×66.3)であることが分かる。この値は、WiFi5(11ac)の理論的な最大値である866Mbpsと比較すると61%の水準であるため、まずまずの値だと思われる。

最後に

スループットを計測するツールNTTTCPに関する情報は、以下のWebサイトを参考にした。