強烈な台風19号の爪痕残る関東地方。数々のイベントが中止になる中、前日まで運転を見合わせていた真岡鉄道が、SLもおかの重連運転を予定通り行うと発表してくれた。
この発表に喜んでいた自分だが、当日はいきなり寝坊と激しい展開を見せる。慌てて家を出たので定期も置いてきてしまった。でもまだ大丈夫、つくばエクスプレスに乗れば通過の1時間前には到着できるのだ。しかし…肝心の地元小田急電鉄が早朝からまさかの遅延。渋沢〜新松田の土砂崩れで小田原までの道を断たれ、秦野折り返しで対応を行なっていたのだが、流石にそれでは追いつかないようだ。
乗り換えは代々木上原。遅れた快速急行は千代田線の出発予定時刻ピッタリに到着したのだが、既にホームは空っぽ。血も涙も無い路線である。
つくばエクスプレスを諦め、今度はプランBの新幹線での移動に気持ちを切り替える。その後も紆余曲折ありつつも何とか小山まで辿り着いた。
新幹線に乗り込んだ辺りから、ようやく旅は元の軌道に戻り始める。運転見合わせ中だった水戸線も、ちょうど乗るタイミングの列車から運転再開。何とか無事、寺内駅まで辿り着くことが出来た。
撮影地に着くと、車車車車車人人人人人。これだけの悪天候だというのに、200人は下らない。編成写真側は満員御礼であったが、今回の狙いは全く異なる流し撮り一発勝負。寝不足かつ珍しく朝食も抜いた身体で本番を迎えたが、結果は最初の一枚目の通り、なかなか納得のいくものになった。これがc11-325の東武鉄道譲渡前最後の撮影になるのだろうか…そもそも重連なんて非電化でやってくれるのか、ちょっと不安である。
追っかけの車列が次々と走り去っていく中、少数派の自分は道を譲って帰路へ。普通列車を乗り継ぎ、イビキをかきながらバイト先へと帰っていくのであった。
偶々自分らに被害は無かったのだが、今回の台風は特に川沿いの地域へ非常に大きな影響をもたらした。被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。