家族が増えたよ!やったねコンタフレックスちゃん!
contaflexは、世界初のレンズシャッター式一眼レフである。シャッター専門メーカーであるコンパー、プロンターを買収した直後に売り出されたことから、折角手にしたシャッターをもっと使いたいという想いで開発されたといわれる。獨逸kodakからは後にレチナフレックスという同じ形式のカメラも登場する。何方も日本における知名度は低い。
115mmと50mmの前玉、その大きさの違いは明らかだろう
このカメラが発売されたのは1950~60年代。日本のカメラが続々と世界に進出していた時期に、ニコンFより値段が高く(約1.4倍)交換レンズが暗い上に種類も豊富でないことが災いし、日本には全く普及しなかった。しかし西洋を中心に140万台も売り出せたのは、西洋ならではのプライドというものか。しかしこれがcarl zeiss最後のヒット商品となり、生産終了から僅か4年の1972年、本家carl zeissはカメラ産業を辞めてしまう。現在のcarl zeissは日本のコシナとSONYが権利を持っており、オリジナルとは異なる。
さて、前置きはここで終わり。ここからは前回も記したこの変わったカメラの使い方を素人ながら解説する。
フィルム装填時には底蓋を本体から外す必要がある。底蓋の二つの爪を起こし、回転させると外れる。
フィルム室内の写真は無いが、フィルム装填のやり方は他のカメラと大して変わらない。カメラの下半分がごっそり抜けた状態で行うので、スプールも固定されておらず屋外ではやりづらい。
露出計はiso感度…でなくDINで設定する。iso換算12~1600(DIN12°~33°)まで対応してくれる。円の真ん中を押して回転させることで調整が可能だ。
シャッターは獨逸の名門コンパー(B.1~1/500)、レンズは勿論王道をゆくtessar 50mm f2.8。フィルター径は27mmと小さめ。勿論フルサイズである(笑)レンズ交換が出来るのはこの50mmレンズがついているものだけ。初期モデルや派生型には45mmのついたモデルが存在するが、それらはフロントコンバージョンレンズを使ってのみ焦点距離を調整することができる。
レンズ交換が出来るとはいっても、レンズシャッターの影響で後玉群は交換出来ず、それ以外の部分をバヨネット式で交換することになる。シンクロコンパーと書かれている部分下の、赤い点のあるレバーを押してレンズを回転させれば簡単に外れる。交換レンズは35mm、85mm、115mmの三種類、前玉が非常に大きいもののそれぞれ解放f3.2~4と暗め。獨逸のカメラは基本的に明るいレンズを中級層向け製品には与えなかった、これは時代のせいなのかケチなだけだったのか…詳細はわからない。
標準の50mm、伝統のテッサー
115mmは非常に巨大、これでも解放f4と暗い
シャッターは個体差もあるだろうが、普通の一眼レフよりもレリーズが軽い。ただ「ジャキッ!!!」と音が大きいので、撮ってる側も撮られる側もかなりビビる。5m先の猫も歩みを止めて此方を見つめる…といえば分かるだろうか。この音は、奇しくも京セラCONTAXの137MAのものと似ている。
最も変わった機能は巻き戻しだろうか。フィルムを撮り終えて、そのまま巻き戻しレバーを回せる…訳がない。なんと、底蓋を開けるための爪の一つを回すのだ。え?それって感光とか大丈夫なの?とも思うだろう、ニコンFでは底蓋を留める爪が一つしかなく、どんなに締めても少しガタつきがある。それでも感光しないことを踏まえれば、これもきっと大丈夫なのだろう。ただし逆の方を回してしまうと一貫の終わり。「R」と彫られている方だけを回そう
最も変わった機能は巻き戻しだろうか。フィルムを撮り終えて、そのまま巻き戻しレバーを回せる…訳がない。なんと、底蓋を開けるための爪の一つを回すのだ。え?それって感光とか大丈夫なの?とも思うだろう、ニコンFでは底蓋を留める爪が一つしかなく、どんなに締めても少しガタつきがある。それでも感光しないことを踏まえれば、これもきっと大丈夫なのだろう。ただし逆の方を回してしまうと一貫の終わり。「R」と彫られている方だけを回そう
以上、多分大胆のことは書いたはずだが、何か間違っている箇所があればご教授頂けると嬉しい。