確か廃止が決まったばかりの安比奈線を歩いていた時のこと。
南大塚駅周辺にはあれだけ居たカメラマン達もある部分を過ぎれば突然消えてしまい、心無しか寂しい思いをしておりました。折り返すにしても時間がかかるし、仕方なく線路脇をトボトボ歩いていると、突然「にゃあ」という鳴き声が聞こえてきたのです。
ハッと振り向くとそこには猫が一匹、廃棄物の中に佇んでおりました。近づいても特に怖がる様子は無かった（実は失明していたらしい）ので頭を撫でると、ツンとくる強い匂いを放ち、それは最早完全に野生化しているかのような姿をしていたので一枚。
帰ろうとすると、後ろの倉庫？の中には1人のご老人が自分を見つめているではありませんか。そうか、そういうことだったのか…
あれから二ヶ月ほど経ちましたが、あの猫はまだ元気なんでしょうかね。遠いけどもう一度行くのも有りかなって。