そのまま俺は警察の女の人(今は警察の制服は来てないが)に連れられて、車に乗り、出発した。
その中に、ひとり男の人が運転席に座っていた。

警察女「僕は草薙友理奈だ。友理奈さんとでも呼んでくれ」
警察男「・・・」
友理奈「んで、こいつは飯田 武。俺の部下だ。」
武「総監、よかったんですか?こんなことして・・・」
友理奈「お前には迷惑はかけないから、安心しろ」
武「俺は大丈夫ですよ。でも、総監は・・・」
友理奈「安心しろ、な?僕はこーゆー子たちを助けたくて警察になったんだ。絶対後悔はしない。」
武「俺が心配してるのあなたの立場ですよ!」
武という人は、カっとなってハンドルを強く握りしめた。
友理奈「・・・まあ、確かになぁ・・・。でも、悔いはない。僕のやりたいことをやっただけだ。」
武「・・・それなら、俺のついていきますよ。総監のこと、信用してますし、それに、他のみんなも総監のこと信用してます。」
友理奈「それはありがたいな。」
友理奈という人は、優しい笑顔で答えた。
まるで、昔の優しかった母のように

恵多「・・・」
友理奈「ああ、すまん。ちょっと大人の事情というものがあってな」
恵多「・・・」
武「こいつ、しゃべれないのか?」
友理奈「たぶんな。相当精神的に追いやられたんだろう。」
武「なんで世の中にはこんな大人がいるんだ・・・!」
武は、車のドアをドンっと叩いた。
友理奈「乱暴に扱うなよ?」
武「これ俺の車なので」
友理奈「それは知ってる。」

それからは友理奈と武が他愛もない話をしていた。
俺はその話はただ聞いてるだけだった。


友理奈「よし、着いたぞ。」
武「それ俺が言おうとしたのに・・・」
友理奈「なんか言ったか?」
武「い、いえ・・・」
ため息をこぼしながら、武が友理奈の後をついていく。
それを、俺も必死に追いかけた。

俺たちが着いたのは、どうやら警察署らしきところ。

警察C「あれ?総監どうしたんすか?その子供」
警察D「総監の子供ってことはないからなぁ・・・あ!武、お前、まさか・・・!」
武「んなわけねーだろ」
警察D「だよなー、お前は総監のことむぐっ!!
武が警察Dの口をふさいだ。
武「余計なこというな!!」
友理奈「なんだ?」
武「い、いえ!何も!」
警察C「またまたー照れちゃってー」
武「照れてねーよ!」
友理奈「話をしている暇はない。さっさと行くぞ。」
武「はい!」
俺たち3人は、再びどかかへ向かい歩いた。

警察C「総監、優しすぎだっつーの」
警察D「まあ、気持ちも分からなくはないけどな」

後ろでそんな声がした。


友理奈「ここが僕の部屋だ。遠慮なく使ってくれ」
武「え!?い、いいんですか!?」
友理奈「あほか、お前じゃないよ。恵多に言ったんだ。」
武「ですよねぇ・・・」
残念そうな顔で、下を向いている。
恵多「・・・あ、り、が、と」
友理奈・武「!」
友理奈「い、今しゃべったか!?」
武「おお!すげーじゃんか!お前!」
2人が嬉しそうな顔で、俺の顔をまじまじと見つめた。
恵多「・・・」
友理奈「うん。これからどんどん言葉を覚えろよ」
武「少しずつでいいからな?」

まるで、俺を赤ちゃんのように扱ってくる。

ある意味これは嬉しい


それから1週間。
俺はみっちりと言葉の練習をさせられた。
友理奈から教わると、どんどん頭がそれを吸収した。
教え方が上手なだけじゃここまですらすら行くことはないだろう。
ある日、その秘密を探るべく、俺は友理奈のことを尾行してみた。

友理奈は自分の部屋から出た後、どんどんと廊下を歩いていき、一つの部屋の前で止まった。

友理奈「武、いるか?」
武「はい。」

恵多「!!」
すると突然、どこかから武が出てきた。

一体どこから・・・?

友理奈「あと、恵多。お前もいるんだろ?」
恵多「!!」
武「!・・・まあ、いつかは来ると予想はしてたが、実際来ると驚くな」
恵多「す、すみません・・・でも、友理奈さんのこと、知りたくて・・・」
友理奈「・・・」
少し考えた素振りをし、空中を見ている友理奈。
俺はその様子をじっと見ていた。
友理奈「まあ、そのうち話そうとは思ってたからな、良しとしようか。」
武「い、いいんですか!?こんな子供に」
友理奈「僕も子供だが?」
武「え、あ、はあ・・・ですが、恵多にそれを教えても意味はないのでは?」
友理奈「恵多も『それ』を持っているからな、関係なくはないはずだ。」
恵多「『それ』・・・?」
友理奈「ふふっ武に教えてやった日を思い出すな」
武「教えてやったって・・・まあ、いいか」

友理奈「恵多、僕の『目』を見ろ」
恵多「目・・・?」
友理奈がしゃがんで俺と目線を合わせてくれた。
友理奈「いいから、ほら」
友理奈が俺の頬に手を当て、しっかりと正面に顔を固定された。
恵多「う、うん・・・」
俺は少し照れながらもまっすぐと友理奈を見た。

その瞬間、友理奈の『目』が茜色に光った。
俺が、母を刺した時に見たあの夢の中で出会った女の人と同じ目だった。
それと、俺がその夢から覚めた時に見た自分の目と同じ色。

一体、この『目』には何があるんだ・・・。



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今回長くなったw
すみませんw