<もう一つの物語>
今日は転校初日。
夏休み明けの始業式の時俺は全校の前で自己紹介をさせられていた。
「山形県から来ました。大石 大地(おおいし だいち)です。2-1に入ることになりました。よろしくお願いします。」
普通の自己紹介を終え、先生の指示に従い2-1の教室へ向かった。
廊下には何人かの生徒がジャレあったり話していたりと騒がしかった。
その途中、ごみ箱に隠れてる少女や、教卓にのってはしゃいでる人などもいた。
ここは変わってる学校のようだ。
ガラ
2-1の扉を開けた。
そこは、まるで別世界のようなオーラを醸し出していた。
「な、なんだ・・・ここは・・・」
俺は唖然とした。
こんな光景を見たら誰もが驚くだろう
そこには―――
―――数名の男子生徒が大きな玉座を持ち上げ、その周りには女子たちがジュースを運んだりしていた。残りの男子は玉座に座っている者に向けて大きなうちわを扇いでいた。
そりゃあ驚く。
そして、その玉座に座っているのは女子だか男子だかよくわからないが、髪の長さから察するにおそらく女子であろう人物が人々を見下すように偉そうに座っていた。
この女はいったい何者なんだ?
誰もが抱くであろう疑問
その周りにはなぜか先生もその女子に向けてうちわを扇いでいた。
そして、その女子が俺に気づいたようでこっちを見てニヤッとした
「おい。お前は誰だ?」
それは俺が聞きたい。
「俺が話しかけてやっているというのに、無視か?」
「・・・何やってんだ・・・」
初対面でタメ口はダメだろうか
その質問に女子は不満げな顔をした。
「なんだ、貴様。その口調は」
タメ口が嫌だったようだ。
「あ、すまん。でも、お前ら何やってんだ?」
俺は周りにいる生徒に向かって言った
「清華様が少しでもくつろいでいただくように、お手伝いをしています。」
・・・この教室はほかの教室とは明らかに違う。
なんだこのクラスは!
「清華様に無礼な口は慎んでください。」
「な、なんでだ?なんであいつだけ特別扱いなんだ?」
「清華様は特別だからです」
女子生徒がにっこりとしながら答えた。
・・・頭いかれてんのか?
それとも俺が・・・いや、俺は正常か
「おい、貴様。俺へのあいさつはないのか?それと、貴様は誰だ?見慣れない顔をしているが」
「俺は転入生の大石大地だ。だから、このクラスも初めてきたばかりだ。ここはどうなってんだ?」
そして、玉座に座ってる女子は少し考えてから、再びこっちを見てニヤッとした。
一瞬だが、その口元にキラッと光ったとがったものが見えた。
牙・・・?
そんなわけがないか、と首を振っていると、女子が話しかけてきた
「ここが支配してるクラスだ。こいつらは俺の支配下に置かれた、だからお前もこのクラスなら俺の支配下になってもらわないと困る。」
そして、女子はさらにニヤッとした。
今度は、はっきりと見えた。
こいつにはヴァンパイアみたいな牙があった。
鋭くとがった、牙が
「支配下だと・・・そんなもの、俺はならない、絶対に」
俺は素直に自分の気持ちをそいつに話した。
大丈夫だ。落ち着け。あれはただの作りものかもしれない
転入生を驚かせようと先生が企画したのかもしれない
そうだ、きっとそうだ
「そうか。それは残念だ。・・・お前、面白そうだな。」
女子は玉座から降りて、俺の方に近づいてきて、顎をぐいっと持ち上げた
首が・・・っ
すごい力だ
首が真っ二つになりそうなほど、力強かった。
「お前、気に入った。俺の男になれ」
女子は顎を持っていた手を放し、その代り、顔をグイッと近づけて
―――俺のファーストキスを奪った
今日は転校初日。
夏休み明けの始業式の時俺は全校の前で自己紹介をさせられていた。
「山形県から来ました。大石 大地(おおいし だいち)です。2-1に入ることになりました。よろしくお願いします。」
普通の自己紹介を終え、先生の指示に従い2-1の教室へ向かった。
廊下には何人かの生徒がジャレあったり話していたりと騒がしかった。
その途中、ごみ箱に隠れてる少女や、教卓にのってはしゃいでる人などもいた。
ここは変わってる学校のようだ。
ガラ
2-1の扉を開けた。
そこは、まるで別世界のようなオーラを醸し出していた。
「な、なんだ・・・ここは・・・」
俺は唖然とした。
こんな光景を見たら誰もが驚くだろう
そこには―――
―――数名の男子生徒が大きな玉座を持ち上げ、その周りには女子たちがジュースを運んだりしていた。残りの男子は玉座に座っている者に向けて大きなうちわを扇いでいた。
そりゃあ驚く。
そして、その玉座に座っているのは女子だか男子だかよくわからないが、髪の長さから察するにおそらく女子であろう人物が人々を見下すように偉そうに座っていた。
この女はいったい何者なんだ?
誰もが抱くであろう疑問
その周りにはなぜか先生もその女子に向けてうちわを扇いでいた。
そして、その女子が俺に気づいたようでこっちを見てニヤッとした
「おい。お前は誰だ?」
それは俺が聞きたい。
「俺が話しかけてやっているというのに、無視か?」
「・・・何やってんだ・・・」
初対面でタメ口はダメだろうか
その質問に女子は不満げな顔をした。
「なんだ、貴様。その口調は」
タメ口が嫌だったようだ。
「あ、すまん。でも、お前ら何やってんだ?」
俺は周りにいる生徒に向かって言った
「清華様が少しでもくつろいでいただくように、お手伝いをしています。」
・・・この教室はほかの教室とは明らかに違う。
なんだこのクラスは!
「清華様に無礼な口は慎んでください。」
「な、なんでだ?なんであいつだけ特別扱いなんだ?」
「清華様は特別だからです」
女子生徒がにっこりとしながら答えた。
・・・頭いかれてんのか?
それとも俺が・・・いや、俺は正常か
「おい、貴様。俺へのあいさつはないのか?それと、貴様は誰だ?見慣れない顔をしているが」
「俺は転入生の大石大地だ。だから、このクラスも初めてきたばかりだ。ここはどうなってんだ?」
そして、玉座に座ってる女子は少し考えてから、再びこっちを見てニヤッとした。
一瞬だが、その口元にキラッと光ったとがったものが見えた。
牙・・・?
そんなわけがないか、と首を振っていると、女子が話しかけてきた
「ここが支配してるクラスだ。こいつらは俺の支配下に置かれた、だからお前もこのクラスなら俺の支配下になってもらわないと困る。」
そして、女子はさらにニヤッとした。
今度は、はっきりと見えた。
こいつにはヴァンパイアみたいな牙があった。
鋭くとがった、牙が
「支配下だと・・・そんなもの、俺はならない、絶対に」
俺は素直に自分の気持ちをそいつに話した。
大丈夫だ。落ち着け。あれはただの作りものかもしれない
転入生を驚かせようと先生が企画したのかもしれない
そうだ、きっとそうだ
「そうか。それは残念だ。・・・お前、面白そうだな。」
女子は玉座から降りて、俺の方に近づいてきて、顎をぐいっと持ち上げた
首が・・・っ
すごい力だ
首が真っ二つになりそうなほど、力強かった。
「お前、気に入った。俺の男になれ」
女子は顎を持っていた手を放し、その代り、顔をグイッと近づけて
―――俺のファーストキスを奪った