2016-12-10 22:14:10
気のせいかな…?
テーマ:ブログ
昔、私が本当に小さかった時…二人の男の子と遊んだ。

それも、たったの一日だったけど。



…けど、楽しかった。

執事さんには怒られたけど、後悔することはなかった。

ただ、もう一度…三人で遊びたいと思っただけ。



また皆で笑って、話したいと…数年たっているいまも思っている。





私は久しぶりに…警備員さんも一緒だったけど、お出掛けをした。

久しぶりの外は楽しかった。



「あれ、カユラじゃねぇ?」



ふと、低い声が聞こえてきた。



そして私の名が呼ばれた気がした。



立ち止まってその名を呼んだ人の顔をみようとしたけれど、警備員さんが後をつっかえていて顔を見ることができなかった。



…違うよね。



私の名前を知っている男の子はあの二人しかいない。だからそうかと思ったけど…



気のせいだよね。



そう言ってそのまま足を止めず歩いた。









また、違う日。



私は始めてフードコートと言うところで食べた。

警備員さんは不機嫌そうにラーメンをすすっていた。



「そんなにここが嫌なら違うところでも良かったのですよ?」

「いえ、お嬢様の行きたいところに行くのが約束ですから。」

ラーメンを食べていない警備員さんが私の顔をみていった。



「ありがとう」



そう言って警備員さんの後ろの席を見た。



そしたら…そこにあの2人組の男の子らしい人たちがいた。



顔立ちも少し似ていて、組み合わせも似ている。



声をかけようと思ったけれど、今話しかけてたら警備員さんに注意を受ける。



それに違う人だったら迷惑だ。



私はそこまであの二人の顔を覚えていなかった。

こんなにも人の記憶は当てにならないのだと、今思い知った。



話しかけようかキョロキョロしていたらその2人組の片方の人と目があった。

彼はニコッと笑って私に視線を送った。



え?私?でも違うよね…。

知らない人、だよね?



その反応に返して良いのか分からなくて、視線を外した。





それから話すことも視線を交わすことも無く、私は家に帰った。





…多分、もう会えないと思う。



そう思うと悲しかった。



会いたいけれど、本当に会いたい人の顔が分からない。



私が覚えていないのだから二人は覚えているわけがない。



思い出がこんなに頼りないなんて。もっと写真みたいに鮮明に見えるものだと思っていたのに…。



別れてしまったら、顔を見なくなってしまったら…人は簡単に顔を忘れてしまうのかもしれない。



話したい。今まで起こったこと、今どうしてるのか…いっぱい話したいのにその手段が分からない。





___どうすれば私は二人との糸を繋げられたのだろうか…。