持統天皇

春過ぎて 夏来にけらし 白砂の
衣手干すてふ 天の香具山


歌意

冬ごもり春すぎゆきて
清すがと夏きたるらし
白たへのうす絹織りの
夏ごろも干すと伝ふる
日の経のあをの香具山


物語

季節は変わってゆきます。雪が積もっている白い冬、雪が溶けて野の花が咲く春、気温が上がり清々しい日を過ごすことができるらしい夏。
その時期はコウゾなどの木の皮の織維で織った真っ白な布もそれで干していると、空のとても綺麗な青が布に伝わり、綺麗な青色に染まります。
天からおりてきた香具山と共にこの布も天から授かったように見えてしまう。
私は今からこの布をきて、何処かへ向かうことなのでしょうか。