テーブル席に通され
白ワインチビチビやりつつ
ノートを操っておりました。
左隣は三名様の女子会。
「先輩」と呼ばれてるあたり
職場仲間なのね。
なにやら愚痴とアドバイス的な
話が混在してるのはセオリー
「柳原可奈子ちゃんの一人芝居
の設定みたいだ」と思う私。
盗み聞きじゃないよ、普通に
聞こえてくるしさー。
って、言い訳するのは自分で
「盗み聞き」と認めてるねー。
ホントに昔から人間観察が
好きなんよ。
これが行くとこまで行くと
小説家とか脚本家とかコント職人
とかなるんやろうが
いかんせん腕がない
あ、続き
若い子なら
「マジー？ウケるー！っていうかー。
つらたんーっ」なんてワイワイ
なるんだろうがアラフォーの
お姉様方はトーンダウンもアップも
なく淡々と話し、飲み、食べる。
そこに先輩がぶち込んでくる
「私って音楽やってるじゃない？」
これに他の二人の反応が薄かったのは
「え？知らんし」って事なのか
はたまた「、、、来るぞー」の
警戒心からなのか
やや沈黙
「で、今度演奏会あるんだけど
聞きにきてくんない」
ぶち込んできたー
音楽ってどのレベル？
シンフォニー的な？鼓笛隊的な？
どこでやんの？
オーチャードホール？近所？
チケット買うの？それとも招待？
ただならただで手ぶらで行けないし
花やらクッキーやら
紙袋提げていかねばねー
と、私は色々と要らぬ気を揉んで
一人、頭とココロは
ザワザワと落ち着かない
先輩の斜め前に座ってた方が
「あ、興味ないし」
とどめは一発で
終わったよー、あっさり
流されないオンナは美しい