私の高校には、常用漢字テスト、通称「常漢」なるテストがある。2136字ある常用漢字があいうえお順に載っている「学習 改定常用漢字」というテキストが配られおり、1年間に8回、指定の範囲を勉強し、テストに合格しなければならないのだ。

 

 私は正直言って常漢は嫌いだ。他にもしなければいけないことがたくさんあるから、常漢にたくさん時間をかけてられるわけではない。なのに、「常用漢字」と謳っている割に、難しい。意外に書けない。ノー勉で挑むと追試になるのがオチであり、私のみならずみんなを悩ませている存在なのだ。


 でも、私は、常漢は必要だと思っている。デジタル化によって手書き文字の使用頻度は減っているが、やはり、漢字が書けない大人にはなりたくないのだ。常用漢字が書けないと、いざという時に恥をかきそうだ。


 スマホですぐに調べられる時代だからこそ、調べなくてもさっと漢字が書ける大人になりたい。その気持ちと、追試になりたくない気持ちで、勉強している。