私の配信通知が来ないという怪奇現象が起こり始めた。そんなバカな事をしているなんて、誰も思わないだろうと私は気にせず、たまに早朝配信と30秒配信を続けた。


慣れとは怖いものだ。

プレッシャーを感じていたのに、少しずつではあるが、配信することへの抵抗がなくなってきた。


そして、ゴールデンタイムに配信することにしたのだ。早朝配信みたいにやればいいのだろうと気楽に考えていた。


しかし、予想外のことが起きた。

なんと、視聴者が20人ほど集まったのだ。私は泣きそうだった。嬉し泣きではない、チキンのビビり泣きだ。案の定、リスナーに「声が震えている」という指摘を受けるが、それをネタにし、震える声でひたすらコメントを読み続け、なんとか配信を終えた。


私が見る専だったから、人が集まったのは一目瞭然だった。知っている人たちしかいなかった。

薄々、感じていた。こうやって視聴者が増えるのだ。Twitchでよく言われる「横のつながり」というものだ。


人が集まるとわかっていたけど、配信をやめなかったのは、ある存在が私の心に引っかかっていたからだ。


それはQ太郎だ。オバケの、ではない。

私が人生で初めて配信した時の名前だ。

変な名前にしたものだ。


つづく